藤井が今季初勝利、佐藤プロ1号

[ 2008年4月19日 18:04 ]

 【日4―2ソ】日本ハムの藤井が6回途中までを1失点にまとめ、今季初勝利を挙げた。打線は2回の佐藤のプロ初本塁打で2点を援護。3、6回に1点ずつを加えた。ソフトバンクは3連敗で借金1。大場は2本塁打を浴び、6回4失点で2敗目。

 ≪7年目、初の先発で大仕事≫15日にデビューしたばかりの7年目の佐藤が、初の先発出場で大仕事をやってのけた。
 2回1死一塁、大場の内角の直球をとらえた。祈るように見詰めた打球は、右翼席で弾んだ。プロ初安打が貴重な先制点を生む初アーチ。「手応えも記憶も定かじゃない」と興奮し、ホームを踏むまで何度も両手をたたき喜びをあふれさせた。
 佐賀・鳥栖高から2002年にドラフト4巡目で入団した24歳。6年間は2軍暮らしで、戦力外になることも頭をよぎったというが、故障者続出、打線低迷でチャンスが巡ってきた。「いつでも自分のプレーが出せるように考えてきたことが支え。見捨てないで使ってもらい、すごく感謝している」と目を潤ませ、記念球を握り締めた。
 抜てきした佐藤を満面の笑みで迎えた梨田監督。「記憶に残る本塁打。若い人の刺激になってほしい」。若手の覇気のなさを嘆いていたチームにとって、価値ある新鋭の一発だった。

 ≪王さん心配“ホームラン不足”≫ソフトバンク打線は、この3連敗中計4点と元気がない。王監督は「2、3点が重い」と嘆いた。
 監督が一番気に掛けているのは、本塁打数。「いかんせん、今は打線の方がね。(本塁打が)12本くらいは最下位だろ?」とぼやき節が出た。
 この日は、まず1回に2死満塁と好機をつくりながら無得点。6回には1点を返した後の1死二、三塁で後続が凡退した。一発だけでなく、適時打も出ないのが実情だ。
 3カード続く遠征の真ん中で再び借金が1に。王監督は「流れがくるまで、待つしかない」と、我慢の必要性を説いた。

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2008年4月19日のニュース