橋下徹氏 警視庁がつばさの党候補らに警告に私見「これが認められると全国の選挙に影響…摘発すべき」

[ 2024年4月29日 11:43 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が29日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。衆院東京15区補欠選挙で、別陣営の街頭演説中、近くで大音量の演説をするなどした行為が選挙の自由妨害を禁じた公選法に抵触するとして、警視庁が諸派新人根本良輔氏(29)や、同候補が所属する政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表(45)ら3人に警告を出していたことに言及した。

 捜査関係者によると、3人は告示日の16日午前、東京都江東区の亀戸駅前であった無所属新人乙武洋匡氏陣営の街頭演説中、約50分間にわたり、近くで大音量の演説をしたり、車のクラクションを鳴らしたりした。警視庁はこの行為が自由妨害の疑いがあるとして18日に警告を出した。

 16日の街頭演説では、つばさの党のメンバーが乙武氏陣営の演説中もマイクで話し続けたり、電話ボックスに登って拡声器で大きな声を出したりし、演説がほとんど聞こえない状況になったのを記者が確認した。

 根本氏は23日の取材に「妨害する意図はない」と話した。黒川氏は警告を受けた後、動画配信サイトで「俺らの演説を聞いている人もいる」などと主張していた。黒川氏は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補すると表明している。

 橋下氏は「選挙は言葉による戦(いくさ)。言論については可能な限り許さなければいけないというのが原則。だから言葉だけでやり合っている分には、僕は選挙妨害にはならないと思います」と言い、自身も自宅前で、ある党に選挙演説をされたことがあると話した。そのうえで、「言葉である以上はしようがないと思うんですが、ただ今回は警察に摘発してもらいたい。摘発すべきだと思います。選挙妨害罪というのは言葉による非難とかそういうことではなくて、行動が暴行とか威力を用いた、それから集会が交通の便を妨げたという行動について行き過ぎだろうといった時には摘発対象になる」と指摘。

 そして、「今回いろいろ細かく見ると、乙武さんの所に選挙カーで介入してきたり、蓮舫さんの車に接近していって窓を叩いたとか、そういう行動については警察にきちっと摘発してもらわないと」と言い、「東京15区の選挙、これが認められるんだということになると全国の選挙に影響する」と指摘。「僕は今回、警察はよく我慢されたと思います。選挙運動期間中は、選挙運動の自由を守るということで摘発は控えていたと思うんです。通常、こういう問題の時には選挙後になりますので、これはもう僕は警察は頑張ってほしい。当然、反対の意見の方から“これは自由じゃないか。言論の自由を守れ”という意見もあるかも分かりませんが、警察は頑張って摘発してもらいたい」と自身の考えを述べた。

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