森保ジャパン、イングランドにも勝った!欧州勢に7勝1分け、夢物語ではない“最高の景色”

[ 2026年4月2日 05:10 ]

国際親善試合   日本1ー0イングランド ( 2026年3月31日    ロンドン・ウェンブリー競技場 )

<イングランド・日本>前半、ゴールを決めた三笘(手前)(撮影・小海途 良幹)
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 サッカー日本代表は31日(日本時間1日)、聖地ウェンブリーでイングランドに1―0で勝利した。前半23分、MF三笘薫(28=ブライトン)が決勝ゴールを決め、アジア勢として初めてイングランドを撃破する歴史的一勝となった。森保一監督(57)は欧州勢に通算7勝1分け(PK負けは引き分け扱い)となり、不敗を継続。W杯メンバー発表前最後の一戦をサッカー担当キャップの木本新也記者が検証した。

 7万9233人の観衆を集めた聖地ウェンブリーで、歴史を動かした。日本4度目、アジア勢12度目の挑戦で初めてイングランドを破る快挙。FIFAランク4位撃破は日本史上最上位国からの勝利だった。それでも森保監督は、ケーンもサカもベリンガムも不在だった相手の状況に「あくまでもフレンドリーマッチ。超一流が出ていない」と冷静だ。この姿勢にこそW杯優勝を目指す本気度が凝縮されていた。

 ボール支配率は相手の68%を大きく下回る32%。シュート数7対19、CKは1対11と数字上は圧倒されたが、現場の肌感覚は異なる一戦だった。日本は攻守で選手がいい距離感を保って連動し、高い位置からプレスをかける時間帯が多かった。シャドーの三笘、伊東、左ワイドの中村と縦への推進力ある3枚が絡む攻撃は圧巻で、先制弾も三笘と中村の2人による速攻。押し込まれる時間帯も、逆に敵陣に生まれたスペースを突いて脅威となった。

 22年W杯カタール大会のドイツ、スペイン戦、昨年10月の親善試合ブラジル戦の白星は自陣にブロックを敷いた前半に先制され、開き直って前線からプレスをかけた後半に逆転した。相手の油断にも救われた3試合と違い、今回は再現性ある勝利と言える。森保監督も「いい守備からいい攻撃で点を取れたことは自信になる」とうなずいた。マツダ時代の90年にマンチェスターUに短期留学。日本サッカーが嘲笑される時代に約1カ月セカンドチームでプレーした。それから36年。当時は想像できなかった未来を切り開いた。

 06年ドイツ大会のジーコジャパン、14年ブラジル大会のザックジャパンとW杯前に好調のチームは1次リーグで敗退するジンクスがある。自信を得てボールを握るスタイルに固執してしまい、臨機応変な戦いをできなかったことが一因で、同じ轍(てつ)は踏まない。指揮官は「W杯はもっと厳しい戦いになる。どんな相手が来ても状況に合わせて勝てるようにしたい」と気を引き締めた。W杯決勝まで100日余り。最高の景色という目標は大風呂敷でも夢物語でもない。

 【日本過去の大物食い】
 ★アルゼンチン 10年10月8日、ザッケローニ監督の初陣でメッシ擁する強豪を1―0で破る大金星。過去6戦全敗の相手から初勝利を挙げた。
 ★フランス 12年10月12日、後半43分にMF香川真司が決勝ゴールを決めて1―0で撃破。敵地では初めてW杯優勝国に勝利した。
 ★ドイツ 22年11月23日、W杯カタール大会1次リーグ初戦で2―1と逆転勝ち。W杯で優勝国から勝ち点奪取は日本初で、逆転勝利も初めて。
 ★スペイン 22年12月1日、同1次リーグ最終戦で優勝候補に2―1で逆転勝利。ドイツ戦に続く金星で2大会連続のベスト16入りを決めた。
 ★ブラジル 25年10月14日、5度のW杯優勝を誇る王国に3―2で逆転勝ち。2点差を追いつき、後半26分にFW上田綺世が決勝ゴール。14戦目で初勝利を手にした。

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