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勝敗分けたOA選手の差 “監督”のミケル、11分の1だった日本

[ 2016年8月5日 14:55 ]

<日本・ナイジェリア>前半、競り合う興梠

リオデジャネイロ五輪1次リーグB組 日本4―5ナイジェリア

(8月4日 マナウス)
 リオデジャネイロ五輪のサッカー男子は開会式に先がけて4日(日本時間5日)にスタートし、日本は1次リーグB組初戦でナイジェリアに4―5で敗れた。

 24歳以上のオーバーエージ(OA)枠で選出されたDF藤春広輝(27=G大阪)、DF塩谷司(27=広島)、FW興梠慎三(30=浦和)の3人全員が先発した日本に対し、ナイジェリアのOA選手はMFミケル(29=チェルシー)ら2人が先発。スポニチ本紙評論家の川本治氏(64)は、その「差」にも言及した。

 「ナイジェリアはミケルの存在が大きかった。彼がいるだけでチームがまとまる。“今は待てよ”とか“ここは行くんだ”という思いが伝わってきた。監督がもう1人ピッチの中にいるような気がしたと言ってもいい。だが、日本は3人のOA選手があくまでも11分の1でしかなかった。OA選手にはミケルのようなプラスアルファが欲しいが、残念ながらこの試合では見られなかった。厳しいようだが、OA選手はミケルのような役割をしてくれないと意味がない」

 また、「キーパーにはゲーム勘が必要。そこがしっかりしていれば、DFももっとまとまる」と柏の正GKとして試合に出ている中村ではなく、鹿島で控えGKの櫛引を先発させた采配にも疑問を投げかけた。

 ◇川本 治(かわもと・おさむ)1952年(昭27)5月1日、北海道釧路市生まれの64歳。室蘭清水ヶ丘高校2年までGKを務め、中央大進学後以降はFWに転向。古河電工(現J2千葉)では9シーズンに渡ってプレーし、引退後はコーチ、監督、強化部長など要職を歴任した。現在は日本代表戦のほか、カテゴリーを問わずスタジアムに数多く足を運び、誠実な人柄で選手や関係者からの信頼も厚い。

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2016年8月5日のニュース