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森会長 さっそく小池氏にかみついた!「知事の下請けじゃない」

[ 2016年8月2日 05:30 ]

 小池百合子氏(64)が東京都知事に当選して一夜明けた1日、不仲が噂される2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(79)が早くもかみついた。当選直後は協調姿勢を見せていたが、この日は五輪視察などのために到着したブラジル・リオデジャネイロで「もっと勉強してほしい」と態度を一変させた。

 森氏は現地時間1日早朝、国際オリンピック委員会(IOC)総会出席、リオデジャネイロ五輪視察などのため同地に到着。当初は報道陣と和やかなムードで談笑していたが、話題が小池氏に及ぶと一転、表情が険しくなった。「(小池氏の)意向を伺う必要はない。知事の下請けでやっているわけじゃない」と語気を強めた。

 当選直後の1日未明には、共同通信の電話取材に、協力的なムードを強調していた。「大会を成功させるため頑張っていきたい。当選されたのはめでたい。しっかり頑張って」と期待感も示していたのに、リオの地に着いた途端、すっかり戦闘モードに入っていた。

 それもそのはず。2人は犬猿の仲とされている。原因は小池氏が森派に所属していた08年、反対を押し切り自民党総裁選に出馬したことだと言われている。

 当選直後は取材にも冷静に対応し、祝福の言葉も贈ってみせた。だが小池氏への怒りは、そう簡単には収まらない。「小池都知事とうまくやる自信はありますか?」と問われ、「小池さん次第。私はボランティアでやっている。それをくみ取ってもらわないと」と、相手側に注文をつけた。

 4年後の夢舞台を成功に導くため、組織委と東京都は緊密な連携が求められる中、早くも溝が深まりそうな勢いだ。

 中でも森氏が不信感を抱いているのが小池氏の“コンパクト五輪”に関する発言。当初目指していた選手村から8キロ圏内での開催計画が、組織委の計画変更で運営費が増えたとするもので、森会長は「全く逆。8キロ圏内でやる方がお金がかかる。よく勉強してもらいたい」とイライラが収まらない様子だった。

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2016年8月2日のニュース