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小池新都知事 リオ五輪閉会式ビジネスクラスで節約強行軍

[ 2016年8月2日 05:30 ]

東京都知事選での初当選から一夜明け、応援のメッセージが張られた選挙事務所で、記者の質問に答える小池百合子氏

 小池氏は東京・池袋の選挙事務所で午前7時からテレビ各局の生中継に出演するなど分刻みのスケジュール。午前9時すぎに始まった会見では「一人一人の票が集まればこんなに大きなうねりになると、大変感動している」と喜びを語った。睡眠時間は約3時間で、疲れた表情も見せた。

 5日のリオデジャネイロ五輪開会式は「都政にまい進する」として見送るが、五輪旗の引き継ぎが行われる閉会式(21日)には次期開催都市の首長として出席する。舛添要一前都知事の「大名出張」を念頭に「とんぼ返りにせざるを得ない。都民の目線もあるので、ビジネスクラスを使う」と節約を表明。2年の任期中に海外出張全9回で総額2億4700万円かけた舛添氏との違いをアピールした。

 リオ行きのファーストクラスは約230万円、ビジネスクラスは約150万円するが、出張期間を短縮することで宿泊費などを抑えるのが狙い。一方、都知事選がなければ日本ウエイトリフティング協会会長として開会式に行く準備をしていたという小池氏は「ホテル事情はよく知っている。シングル1泊、2泊が普段の10泊分。むちゃくちゃ高い。それを高いと言われたら困る」と宿泊費の一定の支出について都民に理解を求めた。

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局によれば、現地で予定されている都知事の公式行事は閉会式前後の20~22日。日本から片道約30時間の移動を考慮した場合、少なくとも2泊6日は必要となりそうだ。都政策企画局はホテルや航空券をまだ取っておらず、小池氏の意向を聞いた上で決める。

 今月14日から2泊6日でリオ視察に向かう静岡県伊豆市の菊地豊市長の場合、エコノミークラス利用で航空運賃が51万150円、宿泊費は1泊5万8000円。同市長の視察費用は総額62万6150円としている。

 小池氏は2日に初登庁。一部の支持者が緑色のものを身に着けて都庁前で迎えようとインターネット上で呼び掛けるなど「大改革」に期待が集まっている。

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2016年8月2日のニュース