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五輪代表なのに一本負け 上川「気持ちのつくり方が鍵」

[ 2012年6月4日 06:00 ]

決勝で旭化成A・吉田優也(上)に背負い投げで敗れた京葉ガス・上川大樹

全日本実業団体対抗大会最終日

(6月3日 岩手県北上市・北上総合体育館)
 柔道の全日本実業団体対抗大会最終日は3日、岩手県北上市の北上総合体育館で行われ、体重無差別の5人制で争う男子1部決勝は旭化成Aがロンドン五輪100キロ超級代表の上川大樹(22)を擁する京葉ガスを4―0で下し、5年ぶり13度目の優勝を果たした。

 男女の五輪代表が欠場する中で、入社1年目の上川だけが出場。「試合間隔が空いていたのでやれて良かった」と前向きだったが、相変わらずの精神面の弱さを露呈した。この日は2回戦から登場し、準決勝までは3戦全勝。しかし大将を務めた決勝は、出番前に敗戦が決定したことで気持ちが切れたのか、約50キロも軽い90キロ級の吉田優也(23)に背負い投げで一本負け。覇気のない内容に「僕は気持ちのつくり方が鍵です」と天を仰いだ。

 決勝の試合中から「何をやってるんだ」といら立っていた全日本柔道連盟の上村春樹会長は「気持ちに波がありすぎる。収穫がなかった」と苦言を呈した。本番で厳しい戦いが予想される22歳は「五輪で金メダルを獲ってから皆さんに謝りたい」とうなだれた。

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2012年6月4日のニュース