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五輪招致委 首相のレセプション出席熱望

[ 2009年9月28日 21:07 ]

 2016年夏季五輪招致を目指す東京が、開催都市を決める10月2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会直前に政府の大きな後押しを得た。熱望していた鳩山由紀夫首相の総会出席が28日、正式に決定。プレゼンターを務める予定だが、関係者は投票前日のレセプションにも「ぜひ出席を」と祈っている。

 「環境を最重視する東京大会を実現する上で大きな推進力になると確信しています」。28日、東京都の石原慎太郎知事は首相出席に感謝のコメントを発表した。石原知事は、日本の温室効果ガス排出削減について「20年までに1990年比で25%削減を目指す」との中期目標を打ち出した首相を高く評価。英語で行った22日の国連での演説も称賛され、12月に気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開かれるコペンハーゲンでのプレゼンテーションでスピーチすれば「注目度が高まる」(知事周辺)と期待されていた。

 一方、具体的スケジュールが示されず、関係者には戸惑いもある。1日出発、3日帰国の「1泊3日」で調整するが、東京は1日夜のIOC主催レセプションへの出席も強く希望。鳩山首相にとって、IOC委員と接触できる唯一の機会となりそうで、ライバル都市のVIPも顔をそろえる。招致委員会の河野一郎事務総長は「絶対にレセプションにも出ていただきたい」と強調した。(共同)

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2009年9月28日のニュース