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“女三四郎”谷本70キロ級転向も

[ 2009年7月27日 06:00 ]

2016年東京五輪招致のイベントで、綱引きする(左から)レスリングの吉田沙保里、柔道の谷本育実、谷本歩実

 柔道女子63キロ級で五輪連覇中の谷本歩実(27=コマツ)が、女子柔道家初の偉業に挑む考えを明かした。4月28日に右ひざ前十字じん帯の再建手術を受けリハビリ中の谷本は26日、東京・日本橋で行われた東京五輪招致イベントの綱引きに参加。回復は順調で、本格的な稽古再開は今秋になる見通しを明かした上で「63キロ級から一度は離れてもいい。(北京五輪決勝で戦ったフランスの)デコス選手は70キロ級に転向したし、対戦したいので70キロ級で」と階級変更を示唆した。

 谷本は先月、12年ロンドン五輪への挑戦を公言。70キロ級転向で五輪出場となれば、柔道では過去にルスカ(オランダ=72年ミュンヘン重量級、無差別級)、レジェン(ポーランド=88年ソウル78キロ級、92年バルセロナ86キロ級)の男子2選手しか達成していない、五輪2階級制覇の期待が高まる。復帰戦については「一本を取る柔道が私の柔道だし、それができるようになってから」と慎重な姿勢だったが、五輪2大会で全試合一本勝ちの“平成の女三四郎”には、2階級制覇への道がはっきりと見えている。

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2009年7月27日のニュース