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大久保招集NO!神戸社長が完全拒否

[ 2008年6月28日 06:00 ]

報道陣の取材に応じた大久保だが、五輪招集に関しては「ノーコメント」

 U―23日本代表からオーバーエージ(OA)枠での招集を要請されているFW大久保嘉人(26)に関し、所属する神戸の安達貞至社長(70)は27日、日本サッカー協会からの要請を拒否していることを明らかにした。大久保が2月に手術した右ひざに不安を抱えていることやJ1で13位と低迷するチーム状況を考慮し「ウチのエースを送り出すわけにはいかない」と拒否の姿勢を明確に示した。

 6月上旬から非公式の打診を受けていた安達社長は、12日に自らU―23日本代表の反町康治監督(44)に電話をかけ辞退を申し入れた。さらに、24日には日本協会で田嶋専務理事と小野技術委員長から大久保招集を打診されたが「お断りします」と完全拒否の姿勢を貫いたという。

 26日には、日本代表の最終予選抽選のためマレーシア・クアラルンプールに滞在している小野技術委員長から再び招集の打診を受けたが、クラブ幹部を通じてあらためて拒否の意向を伝えた。小野技術委員長は「誠実に交渉してきたつもりだ」と困惑。当事者の大久保は「それについてはノーコメント」と話すにとどまった。

 安達社長は「23歳以下の選手は五輪代表に全面協力だけど、OA枠の選手の招集に関しては、クラブと協会の交渉と聞いている」と話し、神戸側に拒否する権利があることを主張。日本サッカー協会選手契約書では第2条(7)で各カテゴリーの代表選出を履行義務に定めており、OA枠での招集がこれに該当するかどうかが今後の焦点になりそうだ。

 28日にもクアラルンプールから関空着の便で帰国する小野技術委員長が再度、神戸側と話し合いを持つとみられ、大久保の招集問題は泥沼化の様相を呈してきた。

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2008年6月28日のニュース