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柴田亜衣2位で通過「何が何でも」

[ 2008年4月19日 06:00 ]

女子800メートル自由形で予選を通過したものの、浮かない表情を見せる柴田亜衣

 女子四百メートル自由形で五輪切符獲得を逃した柴田は、八百メートル自由形予選をまずまずのタイムで2位通過した。派遣標準2にあと4秒の8分33秒98。「派遣標準に近いタイムで泳ごうと、けっこう思い切っていきました。まあまあです」とホッとした表情を浮かべた。

 3日前の四百メートル決勝では、自己ベストから5秒以上遅れた。田中コーチは「泳ぎが崩れて、小さくなっていた」とレース直後に居残りで調整させるなど、必死に修正してきた。仲間を応援している間も、会場内の大型ビジョンに映し出される昨年8月世界競泳の自分の泳ぎをチェック。調子がよかった当時の泳ぎと比較し、左側での呼吸がスムーズでないことが分かったという。
 右側での呼吸を多くして臨んだ八百メートルでは、復調の手応えは十分ある。「みんなが代表を決めていくのを見て、やっぱり自分もオリンピックに行きたいと思った。もうやるしかない。何が何でも派遣標準を切りたい」。代表切符獲得へ、崖っ縁に立つアテネ五輪の金メダリストは、決死の覚悟できょう19日の決勝に臨む。

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2008年4月19日のニュース