×

世界基準で五輪へ“弾み”

[ 2008年3月31日 06:00 ]

 卓球のアジアカップ第2日は30日、札幌市の北海道立総合体育センターで男女シングルスを行い、男子の水谷隼(18=青森山田高)が4位に入ったものの、女子の福原愛(19=ANA)が7位に沈むなど日本勢は不振に終わった。だが、北京五輪対策として、壮行会を兼ねた5月4日の日本リーグ・ビッグトーナメント(仙台)を、国内大会から国際大会に変更することが判明。ラケットの接着剤のルールが国内と国際で違うためで、異例の措置で五輪に備えることになった。

 大舞台を見据えて、ダブルスタンダードは一時封印だ。現ルールでは、国際大会で使用できる有機溶剤入りの接着剤が国内では使用不可。福原ら五輪代表選手は国際仕様で調整中だが、本来、国内大会のビッグトーナメントでは使えない。
 「接着剤が違えばボールの飛び方が違う」と女子日本代表の近藤監督が言うように、五輪前に国内仕様で戦ってプレーに狂いが生じては本末転倒だ。そのため、主催の日本リーグは、韓国男子選手を招待して国際大会とすることを決めた。
 五輪壮行会を兼ねた大会だけに、近藤監督は「選手のためにもマイナスにならないようにしないと」と説明する。今大会は7位と不本意な成績に終わった福原は、「全体的にあまり良くなかった」と反省。それだけに、国際大会に変ぼうするビッグトーナメントで、北京へ弾みをつける。

続きを表示

2008年3月31日のニュース