「最古のポルシェ」競売へ 現存は世界に1台、22億円超か

[ 2019年5月14日 20:00 ]

 競売に掛けられるポルシェ(サザビーズ提供・共同)
Photo By 共同

 競売大手サザビーズは13日、ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェの名前が車体に記された最も古いモデルを競売に掛けると発表した。1939~40年に3台だけ製造された「タイプ64」。現存するのは1台だけといい、落札価格は2千万ドル(約22億円)を超えると予想している。

 主要部分は製造当時のままだが、状態は良好で走行も可能だという。競売は8月15~17日に米西部カリフォルニア州モントレーで行われる。

 タイプ64は、ナチス政権下で39年に計画されたベルリン・ローマ間の自動車レースで、ドイツの自動車産業の水準を誇示するため、当時は国営企業だったフォルクスワーゲン(VW)の車体をベースに製造された。第2次大戦が始まり、レースは中止された。

 ボディーはアルミ製で、航空機製造の技術も活用。空気抵抗を減らす流線形のデザインで、「911」など後のポルシェの人気モデルにつながったと位置付けられている。

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2019年5月14日のニュース