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中谷潤人、尚弥を称賛「さすがチャンピオン。うまさがあった」 序盤から駆け引き「楽しみながら」

[ 2026年5月2日 23:28 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   WBA、WBC、WBO1位、IBF3位・中谷潤人(M.T)<12回戦>統一王者・井上尚弥(大橋) ( 2026年5月2日    東京ドーム )

3回、井上尚(左)に右を見舞う中谷(撮影・島崎 忠彦)
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 プロボクシング前WBC&IBF統一世界バンタム級王者の中谷潤人(28=M・T)が世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)に0―3の判定で敗れ、日本人2人目の4団体統一王者と同男子4人目の世界4階級制覇を逃した。プロ33戦目で初黒星となった。

 中谷は試合後の会見で激闘を振り返り、まずは「5万5千人のお客さんの前と、ペイ・パー・ビューで見ていただけている皆さんの前で戦えたことを光栄に思います」と大きな声援に感謝した。

 続けて井上尚については「いろんなことを想定して準備してきたので、驚きというか、そういったところは特には感じなかったですけど、さすがチャンピオン。うまさがあって、ボクシングを作っていくボクシング、というのは凄く上手だったな、というのは感じました」と相手をたたえた。

 採点では特に1~4回のスコアで井上尚に差をつけられた。互いにけん制し合う展開となった序盤の戦い方については「井上選手は学ぶ力がすごく強いので、そういったところで学ばせないといったところで、ああいう戦い方になりました」と説明。さらに「井上選手もその(攻めの)タイミングだったり、そういうのを凄くフェイントを入れながら取ってきてたので、そこの駆け引きを楽しみながらやっていました」と話した。

 会見に同席した村野会長は中谷の戦いぶりを振り返り、「練習でやってきたことを精一杯出せたんじゃないかなというふうに思います」と健闘を称賛。それでも「ただ、相手も名チャンピオンですので簡単には進ませてくれないなという印象を持ちました。各所各所でやっぱり(中谷に)隙があったかなと、トータル12ラウンドを終えて感じました」と心境を明かした。

 主催者によると中谷は左の眼窩底骨折の疑いがあるといい、病院でCTスキャンを受ける見込み。試合後の会見は予定よりも大幅に時間を短くして約5分行われた。中谷は11回に受けたパンチによるものだと認めた。

 井上尚との“全勝対決”は序盤から互いに素早いジャブでけん制し合う展開。中谷は1回終盤に鋭いカウンターを見せ場内をどよめかせた。2回もリーチ差を生かして細かくジャブを打ち込み、井上尚を懐にもぐり込ませなかった。8回には互いに攻勢を強めワンツーの応酬。ヒットこそしなかったが中谷が鋭い左フックを放ち再び場内を沸かせた。9回にも相手をロープに追い込み、ガードの上からながら強烈なラッシュを打ち込んだ。

 10回には井上尚の頭が中谷の左眉間にバッティングし流血するアクシデントもあった。ドクターチェックで一時中断となったがすぐに試合は再開。中谷は、11回から視界が悪くなる中でも果敢に前に出て攻勢をゆるめなかった。12回を戦い終えると両者はがっちり抱き合って健闘をたたえ合った。

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