×

井上尚弥 5・2中谷戦“奇襲上等”「中谷陣営が“あれ”を見せてしまったところがどう出るか」

[ 2026年4月21日 05:30 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   統一王者・井上尚弥 《12回戦》 WBA1位・WBC1位・WBO1位・中谷潤人 ( 2026年5月2日    東京ドーム )

公開練習でサンドバック打ちする井上尚弥(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)が20日、横浜市内の所属ジムで前WBC&IBF統一世界バンタム級王者の中谷潤人(28=M・T)との東京ドーム決戦に向けた練習を公開した。相手陣営が視察する中、リングでは状態の良さをアピール。2週間を切った決戦を前に、余裕の表情で相手を揺さぶる“心理戦”を展開するなど、早くも決戦のゴングを鳴らした。

 世界が注目する“世紀の一戦”を象徴するかのように、大橋ジムには過去最多約180人の報道関係者が詰めかけた。その大勢の視線を浴びながら、井上尚はニヤリと笑い、珍しく心理戦を仕掛けた。「一つ言えるとするなら、中谷陣営が“あれ”を見せてしまったところがどう出るか」

 “あれ”とは、中谷がバンタム級時代の昨年6月にIBF王者・西田との統一戦で見せた“奇襲”攻撃のこと。「目の前であの戦い方を見せてくれたことはプラス。イメージは物凄い膨らんでいる」。中谷はリングサイドの尚弥へのアピールの思いもあったのだろう。ただ、普段見せないスタイルをいきなり披露したことは、尚弥にとって格好の研究材料となった。

 この日も過去の試合映像も「かなり見た」と明かし、「中谷潤人というボクサーのスタイルは僕の中に入り込んでいる」と全てはお見通しと言わんばかりに自信満々の表情だ。会見中には戦略の一部を話した父・真吾トレーナーを「駄目だよ、そこまで言ったら…」と制止するなど、“父子漫才”を披露する余裕も見せた。

 サンドバッグ打ちでは、時折動きを止めて接近戦でのアッパーの打ち方を確認。視察した相手陣営の前でたっぷりと4ラウンドこなし、最後はM・Tジムの村野健会長に「包み隠さず全部やりました!」と笑顔も見せた。

 中谷戦後にはPFP4位の“バム”・ロドリゲス戦も浮上。東京ドームでは過去にタイソンが敗れたほか、自身も2年前のネリ戦でダウンを喫するなど“魔物”が潜むが「何も気にしていない」と一蹴し「非常に楽しみでワクワクしている」と高揚感も口にした。日本ボクシング史上最大の無敗対決へ、心身ともに仕上がりは最高潮。2度目のドーム決戦でも“格の違い”を見せ、再び列島を沸かせてみせる。

 《興行国内史上最大規模に》大橋会長はこの日、今回の東京ドーム興行が国内史上最大規模となることを明かした。24年5月の井上尚―ネリ戦では入場料収入で国内最大となる30億円規模と報じられた。22年4月の村田―ゴロフキン戦は“20億円興行”と言われたが、前回同様に「上回っている」と明かした。すでにチケットは完売で日本ボクシング史上最多の5万5000人の観客動員が見込まれている。

 ▼中谷VS西田VTR 25年6月8日に有明コロシアムで行われたWBC&IBF世界バンタム級王座統一戦。サウスポー同士の無敗対決は、中谷が開始から意表を突く強引な打撃戦を仕掛け、右アッパーの連打を西田の堅いガードの間にねじ込んだ。3回に右肩を脱臼した西田が5回からペースダウン。右目も大きく腫らし、7回開始前に棄権。中谷が6回終了TKOで王座を統一。

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2026年4月21日のニュース