×

【新日本】ウルフアロン衝撃デビュー!恐るべしゴールドルーキー即戴冠 棚橋必殺技ハイフライフローも披露

[ 2026年1月5日 04:59 ]

WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム NEVER無差別級選手権60分1本   ○挑戦者ウルフアロン 12分53秒レフェリーストップ 王者EVIL● ※ウルフが新王者に ( 2026年1月4日    東京ドーム )

<新日本プロレス>EVILを投げるウルフアロン(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 21年東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストでプロレスに転向したウルフアロン(29)が衝撃デビューを飾った。NEVER無差別級王者EVILを相手にハイフライフローなど大技を仕掛け、凶器攻撃にも耐えて、逆三角絞めで勝利。日本の柔道五輪王者初のプロレスラーは東京ドームの大観衆を沸かせ、新王者となった。

 4万6913人超満員札止め観衆の大歓声がウルフを後押しした。王者EVILを逆三角絞めで失神させて、レフェリーストップ。デビュー戦でいきなりベルトを獲得したウルフは「今日からやっとプロレスラーになりました。メチャクチャうれしいが、ここでおごると足をすくわれるので日々成長していくだけです」と勝利をかみしめた。

 入場から度肝を抜いた。花道に柔道着を着て登場。「新日本に入団したときからデビュー戦では決めていた」と頭は前日までの長髪をバッサリ切って丸刈りだった。柔道着を脱ぐと黒のショートタイツに膝当てと、新日本の若手と同じ姿で青いリングに入った。

 戦いでも大物の片りんを見せた。エルボー合戦、体当たりではEVILに負けていない。場外戦ではイス攻撃を食らい、なんとかカウント15で戻る根性も見せた。悪役ユニットHOT軍が介入しても、払い腰など柔道技でちぎっては投げた。さらに棚橋から「許可をもらった」と棚橋の必殺技ハイフライフローまで見せた。最後は一本背負いで投げ、腕ひしぎ十字固め、逃げるEVILに逆三角絞め。前日会見でEVILに「負けたら丸刈り、柔道着禁止」の理不尽要求をのまされたが、自ら頭を丸めた上で勝利して、回避した。

 24年パリ五輪は7位に終わり、昨年6月に23年間取り組んだ柔道を引退。プロレス好きを公言してきた男はすぐさま新日本プロレス入りを発表した。五輪、世界選手権、全日本選手権の3冠を達成した柔道家のプロレス転向は初めて。新日本の期待も大きく、デビュー戦は棚橋の引退の日に組まれた。

 その棚橋とはこの一戦の前にスパーリングに付き合ってもらった。引退試合の前座で雄姿を見せ「今日棚橋さんが引退し、僕がデビューするという偶然が重なり、運命的なものを感じていた。棚橋さんが残してくれるものを目に焼き付けてプロレスラー人生の糧にしたい。大きな夢はIWGP世界ヘビーになることです」。ウルフはエースを継承していく覚悟を示した。

 <ウルフアロン>
 ☆生まれ 1996年(平8)2月25日生まれ、東京都葛飾区出身の29歳。父は米国出身で母は日本人。

 ☆柔道 6歳から始める。東海大浦安高で高校3冠。東海大4年の全日本選抜体重別選手権で100キロ級2連覇を達成し、17年世界選手権も制覇。19年全日本選手権で優勝。21年東京五輪で金メダルを獲得し、史上8人目の「柔道3冠」。24年パリ五輪の混合団体で2大会連続銀メダル。得意技は大内刈り。

 ☆転向 昨年6月8日の全日本実業柔道団体対抗大会を最後に引退し、同23日に新日本プロレス入団を発表。日本の柔道五輪金メダリストの転向は初。

 ☆サイズ 1メートル81。

 ≪ノーコメントで退散 EVIL屈辱王座陥落≫「拷問の館」の総帥には悲しすぎる拷問返しだった。大ブーイングにも動じることなくEVILはセコンドを巻き込んでの反則攻撃でウルフを追い込む。しかし必殺「EVIL」(変形大外刈り)をウルフに阻止され、逆三角絞めで窮地に陥る。懸命にロープブレークを試みるが及ばず失神。屈辱の王座陥落となった。失意の悪の帝王はノーコメントで退散。デビュー戦のグリーンボーイにベルトを奪われる屈辱の歴史を刻んでしまった。

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2026年1月5日のニュース