×

井上拓真 返り咲きよりも「天心に黒星つける」 兄・尚弥に「過去イチ」仕上がり披露

[ 2025年11月19日 05:30 ]

WBC世界バンタム級王座決定戦   同級1位・那須川天心 12回戦 同級2位・井上拓真 ( 2025年11月24日    トヨタアリーナ東京 )

ミット打ちを行う井上拓真(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 元WBA世界バンタム級王者で現WBC同級2位の井上拓真が18日、横浜市内の大橋ジムで同級1位・那須川天心との王座決定戦へ向けた練習を公開した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の兄・井上尚弥(32=大橋)が見守る中、スピード感あふれる動きを披露。約13カ月ぶりの世界王座復帰よりも打倒・天心への覚悟を強調。格闘技54戦無敗の神童に初黒星をつけ、注目の日本人対決を制してみせる。

 井上兄弟お決まりのフレーズが調子の良さを物語っていた。拓真は兄・尚弥が見守る前でキレキレのシャドーとミット打ちを披露。「体調もメンタル面もベストコンディション。“過去イチ”全てが仕上がった」と尚弥同様の決めゼリフで自信の笑みを浮かべた。

 尚弥からは調整期間中、左構えで打倒・天心に向けたアドバイスを受けてきた。「小さい時からナオは相手の癖や細かいアドバイスをくれる。ずっと心強い存在」。所属ジムの大橋会長に「天心とやらせてください。絶対、勝つから」と今回の対戦を後押ししたのも尚弥の一言。勝って期待に応えてみせる。

 昨年10月に現WBA正規王者・堤聖也に判定負けで王座陥落して以来のリング。当時は「ボクシングに対する気持ちが届いていなかった」と万全の調整ができず、試合後は引退もよぎった。それでも再起戦に向け、父・真吾トレーナーが「今回はリミッターを外してできた。試合に対する気持ちが凄く伝わってきた」と話すほどの練習量で自身を追い込んだ。朝のロードワークでは数年ぶりに真吾氏のマンツーマン指導を受け、スパーリングも100ラウンド超消化。心身ともに最高潮の仕上がりだ。

 王座を争う那須川はボクシング転向8戦目での世界初挑戦。12日の公開スパーの映像もチェックし「想定内。試合で見ている通りのイメージ」と余裕の表情。勝てば約13カ月ぶりの世界王座復帰となるが「返り咲くというよりは天心選手に初黒星をつける。そこが今のモチベーション」。元世界王者の自信と覚悟を胸に、無敗の神童に格の違いを見せつける。

続きを表示

この記事のフォト

「那須川天心」特集記事

「井上尚弥」特集記事

格闘技の2025年11月19日のニュース