穴口さん　所属の真正ジムの山下会長が追悼「最後までよく頑張ってくれた」興行前に黙とう

穴口一輝さん
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　昨年12月のプロボクシング日本バンタム級タイトル戦後に緊急開頭手術を受け、2日に死去した元日本同級3位の穴口一輝さんが所属していた真正ジムの山下正人会長が3日、取材に応じた。穴口さんは2日朝に呼吸機能が低下。地元・大阪から駆けつけた家族が見守る中、息を引き取ったという。同日早朝から付き添った山下会長は「最後までよく頑張ってくれた。あとは天国で安らかに休んで見守ってほしい」と思いやった。遺体は3日、実家のある大阪府岸和田市内に移送された。

　この日の主催興行前には約1分間の黙とうがささげられた。メインでは同門で芦屋大の先輩・小林豪己が3回TKO勝ちで王座に返り咲き「一輝、やったぞ！」とリング上で大絶叫。告別式は7日に岸和田市内で行われる予定で「いい報告ができます」と目を赤くした。

　≪尚弥も追悼≫スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（大橋）も穴口さんを追悼した。3日、トークイベントに出演し、冒頭で「僕の試合のセミで穴口選手が素晴らしい試合をしましたが、残念なお知らせがありました。この場をお借りしてご冥福をお祈りします」と沈痛な面持ちで話した。穴口さんは井上の4団体王座統一戦直前のセミファイナルで行われた「バンタム級モンスタートーナメント」に出場し、判定負けしていた。