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那須川天心 今春にも初メインイベンター「聖地」後楽園で10回戦 初のKO勝利から一夜

[ 2024年1月25日 04:30 ]

「顔パンパンなんですけどかっこよく撮って下さい」と茶目っ気たっぷりの那須川(撮影・北條 貴史)
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 プロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が初のKO勝利から一夜明けた24日、大阪市内で会見した。注目の次戦は今春にも初のメインイベンターとして「聖地」後楽園ホールで10回戦を行う可能性が浮上した。プロ3戦目で世界ランカーのルイス・ロブレス(25=メキシコ)を下した前夜に続き、今後はバンタム級(53・5キロ)でのKO勝利を量産していく。

 パンチを浴びていないはずの那須川の顔はパンパンに腫れていた。プロ3戦目で念願のKO勝利に前夜はケーキ1ホールとラーメン、大阪グルメのかすうどんをどか食いした。「パンチはもらっていないけど、ダメージはあるっすね」。相手の負傷により3回終了TKOとなったが、自画自賛の内容に余韻に浸っていた。

 顔は腫れても、視線の鋭さは変わらない。相手を倒しきれなかった前夜の一戦は「不完全燃焼」とバッサリ。早くも次戦への闘志を燃やし「試合に勝る経験値はない。これからもKOをどんどん狙っていきたいし、どんどん試合をしたい」とコンスタントな出場に意欲を示した。

 所属ジムの本田明彦会長によると次戦は初の10回戦で開催は3、4月ごろになる見込み。過去3戦とも同興行に出場してきたWBC&WBA世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(32=BMB)の次戦が6月ごろとし「(那須川は)それまでに1試合挟むことになるだろう。どうしても本人がやりたいと言うのであれば後楽園ホールも考えている」と明かした。「タイトルマッチをつけずに天心だけ」の興行プランも示唆し、実現すれば「聖地」を舞台に那須川が初の“メインイベンター”となる。

 前日にはバンタム級を主戦場とする意向を明かした那須川に対し、同会長は「方針はバンタム級。次は54も53・5キロもある」と4戦目は最も軽い契約体重となる可能性も明かした。那須川も「今回の試合でまたボクシングが好きになった。本当に強くなることだけを考えて今後も生きていきたい」と話す。「世界」を目指す天心の次戦も目が離せそうにない。

 ▽那須川―ロブレスVTR 那須川は初回に右ジャブから組み立て、プレスをかけながら左ボディーアッパーを次々にヒット。2回にはロープ際で左ストレートを打ち込み、攻勢を強めた3回には左ボディーアッパーで一瞬相手の動きを止めるなど圧倒。3回終了時にロブレスが右足首の痛みを訴え、一度もダウンを奪わないまま初のKO勝利となった。

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