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井岡一翔 試合後は照れ笑い止まらず 「KO代名詞」内山高志氏が絶賛で「褒めていただくのは照れる」

[ 2023年12月31日 21:24 ]

プロボクシング WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ ( 2023年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

<WBA世界S・フライ級タイトルマッチ>井岡一翔×ホスベル・ペレス 7回、ペレス(左)を激しく攻める井岡(撮影・村上 大輔)
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 世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(34=志成)が挑戦者の同級6位ホスベル・ペレス(28=ベネズエラ)を7回2分44秒KOで下し初防衛に成功。12度目の大みそか決戦を制し、世界戦の日本人選手最多勝利数を22勝とした。井岡のKO勝利は20年の12月31日に田中恒成を8回TKOで破って以来となった。

 井岡は1Rから積極的に攻撃を繰り出し、的確なボディー攻撃から3Rにはハードパンチャーの相手と打ち合う一幕もあった。KOを狙うと宣言した通り、序盤からエキサイトしたシーンが目立った。さらに5Rにはボディーから左右のフックなど2度のダウンを奪い、優勢に進めた。そして7R、左ボディーから右ストレートを打ち込み、ペレスは3度目のダウン。立ち上がることはできなかった。

 試合後は、リングサイドの放送席へ。そこには元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏と元WBC世界フライ級王者・内藤大助氏の両者が待っており、井岡はニッコリと笑みを浮かべた。

 快勝だった試合内容に「簡単にできることではないが、自分のボクシングで組み立て、自分の倒し方で倒せた」と及第点の試合を振り返った。これには内山氏も「パンチある相手に、序盤から手を出していって、強かった」と称賛。内藤氏も「完璧な試合。格の差を見せた」と続けた。

 ペレスのパンチは「強かった」といい、「オフェンス重視で考えてしまうと、ふいにもらうと倒れると思った。1、2回は効いた」と回想。それでも「一発で倒すのは難しい。コンビネーションで倒そう」というプランが奏功したという。

 さらに内山氏に「一発きかせた後の、畳み込み方が素晴らしかった。やっぱり、上下が…なんで今笑った?」と聞かれると、井岡は「内山さんに褒めていただくのは、ちょっと照れるというか」とリングの表情から一転し照れ笑い。内山氏に「あの状況で顔面を狙いたくなるが、あそこで下を狙うのは感心しました」と絶賛されると、井岡は「KOの代名詞は内山さんなので。お言葉を頂いてうれしい」と手放しで喜んだ。

 試合は内山流の練習もうまくいったといい、ボディー打ちが最後まで効いた。「打ち始めたときから効いていたと思う。まともに入っていたが、挑戦者の気持ちが強かった」とも話した。

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