×

【ボクシング全日本】「村田諒太世代」星大二郎「今大会で引退」発言を3日で撤回?悔し判定負けに…

[ 2023年11月25日 22:09 ]

試合終、笑顔を見せる(左から)林田、星、佐武セコンド
Photo By スポニチ

 【ボクシング全日本選手権第5日 2023年11月25日 東京・墨田区総合体育館】 男子ウエルター級準決勝で元全日本王者の星大二郎(和歌山県教育庁)が染谷將敬(法大)に0―5で判定負け。「現役ラストマッチ」と位置づけていた大会で決勝進出とはならなかった。

 判定結果を聞いた星は悔しそうな表情を浮かべながらもやり切った表情で四方に頭を下げた。「この大会を最後に引退する」――。競技人生最後の大会で3位入賞を果たしリングから下りる星に、会場からは大きな拍手が降り注いだ。涙を流しながら関係者にあいさつしこれまでの感謝を伝えた38歳。和歌山からは妻と3人の子供を招き、父親のボクサーとして最後の姿を見せるはずだった――。

 だが0―5の判定結果が星をそうさせなかった。目を赤くしながら試合を振り返った星は「悔いしかない。3ラウンド目なんてフルマーク(判定負け)ですよ。戦い方を間違えた」と相手のパンチを見過ぎたことで、1ラウンド目からアグレッシブな攻めをできなかったことを後悔した。

 星は05年の75回大会からライト級で全日本3連覇を成し遂げた。12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太氏や、同大会バンタム級銅メダリスト清水聡らと同期生で「(村田ら)同期もほとんど引退して、自分もそろそろだなと」と22日の初戦勝利後は、集大成として今大会に臨むと話していた星。だが「(引退前のボクサーは)よく、ゆっくり休んでから考えます、と言うけれど僕は明日からライフワークとしてまた再開しますよ」とわずか3日で引退発言を撤回した。

 「だって引退宣言した数日後に、やっぱり(続ける)ってなったら超ダサいでしょ!?いろんな方からも連絡もらったし」と舌を出しながら複雑な思いを明かしつつ、“趣味”として今後も現役を続行することを明言。「まあ、とりあえず自分のボクシングはできたかな。もうちょっと大学生に頑張ってもらいたいですね」と大会を振り返った38歳は、来年の全日本挑戦を示唆しながら視線を上げた。

続きを表示

「アントニオ猪木」特集記事

「井上尚弥」特集記事

2023年11月25日のニュース