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重岡銀次朗 因縁の相手と完全決着!5回TKO「うれしかった」 次のターゲットはWBA統一王者が有力

[ 2023年10月8日 04:30 ]

IBF世界ミニマム級王座統一戦   〇重岡銀次朗《5回2分15秒TKO》ダニエル・バラダレス● ( 2023年10月7日    大田区総合体育館 )

4回、バラダレスに右フックを見舞う重岡銀(撮影・島崎忠彦)
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 IBF世界ミニマム級暫定王者で、重岡兄弟の弟・銀次朗が正規王者ダニエル・バラダレスとの再戦に5回TKO勝ちし王座統一に成功した。WBC世界ミニマム級暫定王者の兄・優大は4度防衛中の正規王者パンヤ・プラダブシーに3―0の大差判定勝ち。兄弟同時に正規の世界王者に輝いた。

 悔し涙に暮れた悪夢の世界初挑戦から約9カ月。TKO勝ちで完全決着をつけたというのに、銀次朗に笑顔はなかった。「喜びたかったけど、勝った瞬間に兄ちゃんのこと考えていた」。勝利の余韻に浸ることなく兄のセコンドという大役に切り替えていた。兄弟そろってベルトを携えての会見。ようやく表情を緩ませ「何がなんでも勝たないといけない重圧があったので、勝ててうれしかった。1月の無念を晴らせたのが一番」と振り返った。

 「前回より左が進化した。上下の打ち分けもずっと練習してきた」。1回にいきなり左でダウンを奪う。バラダレスが前がかりになるところを的確なパンチで射抜いた。2回には前回対戦の無効試合の原因となったバッティングで相手に1点減点。優位に試合を運んだ。5回、顎に左をヒットさせてぐらつかせると、連打。レフェリーが試合を止めた。

 今年1月の無効試合、8月には自身のケガによる試合延期と、すったもんだあった因縁のカードに終止符を打った。両親、姉が見守る前で正規王者となった銀次朗は「みんなでご飯食べたい。中華料理」と笑みを浮かべた。次のターゲットはWBAの統一王者が有力視される。「バラダレスより強い。楽しみです」と目を輝かせた。

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