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井上尚弥 今年中に4団体だ!リング上でタパレスと電撃合意「ベルトを懸けて戦いましょう!」

[ 2023年7月26日 04:35 ]

WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦   〇WBC1位WBO1位 井上尚弥《8回1分14秒TKO》統一王者スティーブン・フルトン● ( 2023年7月25日    東京・有明アリーナ )

WBA&IBF統一世界王者のタパレス(左)と並ぶWBC&WBO統一世界王者の井上(撮影・島崎 忠彦)
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 井上は勝利の余韻に浸る間もなく、目線を早くも2階級4団体王座統一へ向けた。試合直後に2本のベルトを肩にかけたまま、「この会場にタパレスが見に来ている。次戦、スーパーバンタム級で4団体統一をしたい」とリングサイドで観戦していたWBA&IBF統一王者のマーロン・タパレス(31=フィリピン)をリング上に招き入れた。

 WBAは既にこの日の勝者と4団体統一戦を戦うことを承認済み。白地のアロハシャツを着て、終始リラックスした表情だったタパレスから「自分が王者だというのを証明したいので、ぜひ井上尚弥選手と試合をしたいです」と訴えられると、井上も「今年中に2つのベルトを懸けて戦いましょう!」と力強く応じ、がっちり握手。お互い2つのベルトを持って記念撮影も行った。この日の勝利で、年内にも実現の可能性が一気に高まり、大橋秀行会長も試合後の会見で「年内での4団体統一に向けて動き出したいと思います」と宣言した。

 フィリピン出身の31歳タパレスは、強打が武器のサウスポー。4月にWBA&IBF世界スーパーバンタム級統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)を2―1の判定で下し、一気に2本のベルトを獲得した。新王者となった直後にはSNSで「イノウエナオヤ、ネクスト!」と叫ぶなど井上との対戦へ意欲を示していた。

 井上は試合後の会見でも「こちらはやる気でいる。タパレス陣営との交渉がまとまれば、そういう流れになる」。バンタム級では4団体統一に9試合、約4年7カ月を要したが、スーパーバンタム級ではわずか2戦、半年での偉業達成を見据えた。

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