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拳四朗への代役挑戦者オラスクアガが公開練習 急きょ抜てきにも「受けない手はないと思った」

[ 2023年3月30日 18:01 ]

プロボクシング・WBC&WBA統一世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2023年4月8日    東京・有明アリーナ )

スパーリングをするオラスクアガ
Photo By スポニチ

 WBC&WBA統一世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(31=BMB)に挑戦するWBA世界フライ級2位のアンソニー・オラスクアガ(24=米国)が30日、東京・神楽坂の帝拳ジムで公開練習を行った。寺地と3団体王座統一戦を予定していたWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)がマイコプラズマ肺炎を発症したため、代役挑戦者となることが29日に決定。2ラウンドのスパーリングなどで汗を流し「凄くワクワクしている。目標だったチャンピオンに手が届くところまで来た。2度と来ないかもしれないチャンスなので、受けない手はないと思った」と意気込んだ。

 ロサンゼルス出身のメキシコ系米国人で、オラスクアガは「メキシコでもあまりない名字」という。日本でもおなじみのルディ・エルナンデス・トレーナーに指導を受け、東京五輪米国代表選考会で全米1位の選手を破るなどアマ24戦23勝の成績を残してプロ転向。4月15日に韓国で予定されていたフライ級の試合に備えて3月中旬に来日しており、エルナンデス・トレーナーは「世界挑戦に値する選手になった。プロ7~10戦で挑戦できればと考えていたが、少し早くチャンスが来た。試合が1週間早まり、階級がライトフライ級に変わっただけ。ずっと練習してきたので時間が足りないことはない」と説明した。寺地とは昨年9月にロサンゼルスでスパーリングを行っており、印象は「強いし、ジャブがうまい選手」。初来日して生観戦した同11月の京口紘人(29=ワタナベ)との王座統一戦は「ボクシングファンとして見ていただけ。対戦相手として意識していなかった」と話した。

 エルナンデス・トレーナーに師事する前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(25=M・T)とは、中谷が中学卒業後にロサンゼルスへ練習に来るようになってからの盟友。「同じ部屋に寝泊まりするぐらいの仲で、家族みたい」と明かした。昨秋の初来日では中谷のスーパーフライ級初戦を観戦し、2度目の今回は中谷と一緒に鎌倉を観光するなど滞在を満喫。「日本の自然は美しく、自然を大事にする文化も好き。日本車も好きなので、いろんなクルマを見られてうれしい」と笑顔だった。

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2023年3月30日のニュース