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井上兄弟のいとこ浩樹が2年7カ月ぶり復帰戦へ 「変われる強さ、変わらぬ想い」

[ 2023年2月15日 15:43 ]

<ボクシング前日計量>2年7か月ぶりの復帰戦でタイのアイエムヨッドと対戦する井上浩樹(左)(撮影・篠原岳夫)
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 プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)、元WBC世界同級暫定王者・井上拓真(27=同)のいとこで、元日本、元WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者の井上浩樹(30=同)が2月16日に東京・後楽園ホールで約2年7カ月ぶりにリング復帰する。スーパーライト級8回戦でパコーン・アイエムヨッド(27=タイ)と対戦する。15日に東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた前日計量はリミットの63・5キロでパスした。パコーンは300グラム軽い63・2キロだった。

 井上浩は20年7月16日、永田大士(33=三迫)に7回負傷TKO負けして日本王座から陥落。プロ初黒星のショックから翌17日に自身のツイッターで引退を表明したが、引退届は提出せず、昨年2月に現役復帰を目指していると明かしていた。アニメ・ゲーム好きの“オタクボクサー”として知られ、当時公開されていたガールズバンドアニメ「BanG Dream!(バンドリ!)」の劇場版を見て現役復帰を決意。「家へ帰ってすぐに走った」という。いとこの尚弥ら家族からも再起を望む声が上がっており、尚弥のサポートで米国に同行した際は現地で試合を見て刺激も受けていた。

 以前はケガにも悩まされていたが、“引退中”に出会った整体師に体のケアやメンテナンスを依頼したところ状態が改善。ケガをする心配がなくなり「今までで一番練習ができた。“初めてこんなに練習して臨める”と大橋(秀行)会長とも話していた」と笑顔を見せた。減量も「久しぶりだったので慎重に、計算しながら落とすことができた。怖いぐらいに順調に、今までで一番すんなり落ちた」と強調。ブランクから「足の筋力が落ちていた。パンチを打つ時にどうしても下半身が流れてしまう」時期もあったが、元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(39)指導のトレーニングで「今まで以上の下半身を手に入れた。どうなるか分からないぐらい自分が怖いです」と話した。

 復帰戦のテーマを問われると、「変わったところを見せてやります。変われる強さ、変わらぬ想い」とゲーム「テイルズ・オブ・エターニア」の名言から引用。目標を問われると「やるからには世界王者になりたい」ときっぱり言い切った。

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2023年2月15日のニュース