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日本スーパーフェザー級王者・坂晃典は逆転TKOでV2も反省 亀田興毅氏は「年間最高試合でしょう」

[ 2022年9月17日 21:29 ]

6回TKOで奈良井翼(左)を下し、2度目の防衛に成功した坂晃典
Photo By スポニチ

 ボクシングイベント「3150FIGHT SURVIVAL vol.1」は17日、メルパルク大阪であり、メインの日本スーパーフェザー級タイトルマッチは王者の坂晃典(30=仲里)が6回55秒、逆転TKO勝ち。指名挑戦者で同級3位の奈良井翼(22=RK蒲田)を退けて2度目の防衛に成功した。

 出ばなをくじかれた。試合開始まもなく左アッパーを食らって不穏な空気が漂う。右ストレートを効かされてダウンを奪われた。再開後は何とか足を使って逃れ、2回から激しく打ち合い、ワンツーや左フックで巻き返しを図る。大阪出身ファイター対決らしく激闘となった。しかし4回に再び右ストレートで2度目のダウンを食らう。再開後はクリンチにいくと勢い余って2人ともリング外へ飛び出した。

 「ああいう展開の方が気合が入る。反骨心のかたまりなので」。追い込まれてから王者の底力を発揮した。5回には右カウンターでダウンを奪い返す。今度はクリンチにきた相手の勢いに押され、またもリング外へ飛び出し荒れ模様に。5回終了時の公開採点はジャッジ3者いずれも2点差で挑戦者を支持した。坂は「どうせ負けてると思ったし、採点は聞いてない。倒すか、倒されるかなので」。6回は猛然とラッシュをかけて一気にレフェリーストップを呼び込んだ。

 試合後は傷だらけの顔で「やってしまいました。これが坂です。強い挑戦者だけど、まだ9戦しかしていない選手。自分が有利と言われているのに“いい試合”にしてしまった。応援してくれる人に申し訳ない」と反省しきりだった。

 一方、日本王座初挑戦でベルトに届かなかった奈良井は号泣。「いいパンチが当たってダウンを取れたのに。詰めが甘くて仕留めきれなかった。チャンピオンは強かった」と悔いた。

 「3150FIGHT」を手がける元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(35)は「年間最高試合でしょう」と激闘に満足顔だ。「坂選手はさすがチャンピオン。よく持ち直して勝ちきった。450万円のファイトマネーに見合う試合だった。(この興行に出場者の中で)奈良井選手に一番ひきつけられた。すごい根性。これからも3150FIGHTに出てほしい」と両者を称えた。

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2022年9月17日のニュース