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レオナ 亡き母にささぐSフェザー級V 挌闘技人生懸けた試合で悲願のベルト

[ 2022年9月12日 05:30 ]

スポニチ後援K―1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~ ( 2022年9月11日    神奈川・横浜アリーナ )

K―1第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝戦で判定勝利し、涙ぐむレオナ・ペタス(撮影・藤山 由理)
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 8人によるスーパーフェザー級王座決定トーナメントはレオナ・ペタス(30)が制した。1回戦は2R、準決勝は3RでKO勝ちし、決勝は朝久裕貴(26)を3―0の判定で退けた。決勝では相手の攻撃をかわして“石の拳”を的確に当て、かつて激闘を繰り広げた武尊(30)が返上したベルトを腰に巻いた。

 ベルトへの「欲望」はレオナの方が上だった。決勝では朝久の鋭い動きにもペースを奪われることはなかった。そして的確にワンツーを当てた。「これで負けたら引退しようと思っていた」。格闘技人生を懸けた試合で生き残り、悲願のベルトを手に入れた。

 昨年3月に武尊と激闘を繰り広げた。そこで自分の力量を認められた。この日は武尊と同じジムの大岩を倒すと声を掛けられた。「頑張れと言われたので頑張りました。K―1最高!」。リング上では前王者の決めゼリフで締めた。

 王者になると約束していた母は一昨年に他界した。「去年は獲れなかったけど獲ることができた。母ちゃんにベルトを届けたい」と声を震わせた。この日は弟で元Krushウエルター級王者・加藤虎於奈の結婚式でもあった。弟からは電話があり、泣きながら「おめでとう」と言われたという。加藤家にとって、生涯忘れられない一日となった。

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