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敵地で王座陥落の尾川堅一が帰国「心に大きな穴が空いた」 進退は保留…

[ 2022年6月6日 19:49 ]

英カーディフから帰国し、羽田空港で取材に応じた前IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一
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 敵地での初防衛戦に敗れたプロボクシング前IBF世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一(34=帝拳)が6日、帰国した。尾川は4日(日本時間5日)に英ウェールズ・カーディフで行われた一戦で同級3位ジョゼフ・コーディナ(30=英国)にまさかの2回KO負け。12年8月以来約10年ぶりの黒星を喫し、昨年11月に獲得した王座から陥落した。

 羽田空港で取材に応じた尾川は「不甲斐なかった。情けない」と胸中を吐露し、「悔しいですね」の言葉を繰り返した。機中では「一人でずっと試合のことを考えていた」そうで、衝撃的なワンパンチKOのシーンについては「自分のボクシング一番やってはいけないこと、一番悪い動きが、あの一瞬に出たことが全て。そしてコーディナにとっては最高のパンチだったと思う。最高と最低があの瞬間に訪れた」と振り返った。

 完全アウエーでの戦いについては「会場の雰囲気は最高だった。だからこそ、結果が欲しかった。もう一度立ちたい気持ちもある」と前向き。一方で「簡単なことではないのは分かっている」とし、進退については「いろんなことを考えて今後どうするか決めたい。心に大きな穴が空いているし、家族もいますし…。でも、あの瞬間を味わえたのは忘れられないので。まだ、ちょっと考えたいです」と話すにとどめた。

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