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小沢瑶生が3度目の世界挑戦で戴冠!出産経て3年ぶり復帰「チャンピオンになるために戻ってきた」

[ 2022年5月30日 21:50 ]

<WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>吉田実代を2―1の判定で下し、新王者となった小沢瑶生(右)
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 プロボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦は30日、東京・後楽園ホールで行われ、元東洋太平洋王者で挑戦者の小沢瑶生(37=フュチュール)が王者・吉田実代(34=三迫)を2―1(97―93×2、94―96)で下し、新王者となった。戦績は小沢が17勝(6KO)5敗、吉田は15勝3敗となった。

 小沢は昨年6月に長男・緯泉(いずみ)くんを出産したばかり。19年4月以来3年ぶりのリング、そして3度目の世界挑戦で念願のベルトを獲得し、「大変なのは分かっていての挑戦。チャンピオンになるために戻ってきたので、うれしいです」と笑顔を見せた。

 「戦うシングルマザー」として知られる吉田との“ママさん対決”。小沢は「リングに上がれば、そういう背景は関係ない」と言い切ったが、「今回、自分だけが頑張った訳でなく、家族で頑張って、周りのサポートもあって、勝ちたい気持ちがより強くなった」とも認めた。

 序盤から積極的に攻めた。左ジャブからしっかり組み立て、距離を詰めて接近戦に持ち込もうとする吉田に付き合わなかった。手数は圧倒的に多く、スタミナ面でも3年のブランクを感じさせず、最後まで主導権を渡さなかった。ジャッジの採点が割れたことには「私は3―0で勝ったと思ったので、ちょっと…と思った」と不満も口にしつつ、「全体的に自分のペースで戦えた。結果として勝てたので良かった」と振り返った。

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