京口紘人が敵地メキシコへ 最終調整に“カネロ・ロード”使用「現地の人に評価されたい」
ボクシング・WBA世界ライトフライ級王座統一戦 スーパー王者・京口紘人<12回戦>正規王者エステバン・ベルムデス ( 2022年6月10日 メキシコ・グアダラハラ )
4度目の防衛戦を兼ねた団体内王座統一戦に臨むWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)が30日、敵地メキシコへ出発する直前の成田空港で取材に応じた。27日で打ち上げた国内でのスパーリングは計112ラウンドに達し、この日朝でリミットまであと5キロの53・9キロと減量も順調。「いい仕上がりで手応えはあるけど、これからもっと仕上げていく感じ。どんな試合でもコンディションを整えないとベストを出せないので」と話した。
2階級制覇を達成した18年12月のマカオ、V3に成功した昨年3月の米テキサス州ダラスと、海外でも世界戦を経験している。「(ラスベガスでの試合を経験した)井上尚弥が“リングに上がれば一緒”と言っていたけど、ダラスでもそれを感じたし、今回も同じように発揮できると思う。前回の米国での経験が生きてくると思う」と不安はない。今回乗り込むグアダラハラはスーパーミドル級の世界4団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)の地元で、ワタナベジムの深町マネジャーによると、現地でのロードワークにはカネロも使用している森の中の“カネロ・ロード”を使用。ジムワークもカネロの兄が経営するジムを使用する予定で、「ライトフライ級の選手もいるのでスパーリングもできる」と最終調整の環境も問題なさそうだ。
グアダラハラには米ダラス経由で計15時間のフライトで乗り込む。機中の過ごし方を問われると「“桃鉄”すね。DSとかゲーム機を持ってきているのでリラックスしながら行こうと思います」と笑った。「完全アウェーではあるけど、そこで勝つことに価値が生まれると思う。世界王者はどこでも戦えるというプライドを持ってやりたい」と意気込み、“日本人キラー”と呼ばれた元WBC世界フライ級王者ポンサクレック(タイ)の名前を挙げて「現地の人間に評価されたい。外国から来た名王者のファンになる日本人みたいな感じで、メキシコの人にもなってもらえれば」とボクシング大国で名前を売ることに意欲を示した。
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