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矢吹の弟、力石がプロ初戴冠 「あしたのジョー」ゆかりの地でフルマーク判定勝ち

[ 2022年5月15日 17:54 ]

プロ初戴冠の力石(左)と兄の矢吹(カメラ・中出健太郎)
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦12回戦は15日、東京・墨田区総合体育館で行われ、同級6位の力石政法(27=緑)が同級3位の渡邉卓也(33=DANGAN AOKI)に3―0で判定勝ちし、新王者となった。初挑戦でプロ初戴冠を果たした日本同級5位の力石は11勝(6KO)1敗。元WBOアジア・パシフィック同級王者で日本同級4位の渡邉は38勝(22KO)11敗1分け。

 力石はジャッジが3人ともフルマークの120―108をつける完勝だった。前に出てくる渡辺に対し、序盤からガードの間を突く右ジャブがヒット。中盤からは左ストレートも当たり始め、さらにアッパー、フック、ボディーもヒットした。6回以降は「思ったよりタフだった」渡辺をアウトボクシングで圧倒。リング上ではベルトを肩にかけ「腰に巻くのは世界のベルト。決定戦だし、次の指名試合に勝ってこそのベルトと思う」と説明した。

 兄は前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(29=緑)。兄弟で漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈とライバル・力石徹からリングネームをつけたが、作者のちばてつや氏が今回の試合会場の墨田区出身とあり、ゆかりの地でのプロ初タイトルとなった。3月に寺地拳四朗(30=BMB)との再戦で王座を奪い返された矢吹は一時引退も考えたが、力石が「実力を出せないで負けたのでは?」と翻意を促したこともあり、現役続行を決断。「僕の夢は兄弟での同時世界王者。兄が復活してくれたので、また夢に向かって頑張れる」と喜んだ。

 これまで右拳や左肩の手術などケガにも泣かされた。減量に5キロ以上の水抜きが必要だった今回は試合2週間前から体重が落ちず、パニック障害になりかけたが、それも乗り越えた。「ここまで長かった。ようやく折り返し地点に来たと思う」と実感を口にし、次の目標を問われると「指名試合に完勝すること」と話した。

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2022年5月15日のニュース