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元世界王者・木村翔が9日に3年8カ月ぶり国内試合 後楽園は6年ぶり「前の自分とは違う」

[ 2022年5月8日 15:23 ]

リミットで計量をクリアした木村翔
Photo By スポニチ

 ボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔(33=花形)が9日に東京・後楽園ホールで約2年3カ月ぶり、国内では約3年8カ月ぶりの公式試合に臨む。堀川龍(22=三迫)とのフライ級ノンタイトル8回戦で、8日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた前日計量はリミットの50・8キロでパス。堀川は50・7キロだった。

 木村は18年9月、田中恒成(畑中)に名古屋で判定負けしてWBOフライ級王座から陥落。19年9月には中国・撫州でWBA世界ライトフライ級王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)に挑戦したが、判定負けで2階級制覇に失敗した。20年2月、フィリピンのマニラでメルリト・サビーリョ(フィリピン)に2回TKO勝ちしたのが最後の試合。後楽園ホールでの試合は16年5月以来6年ぶりとなる。

 昨年12月には中国・武漢で行われた格闘技イベントに登場。ボクシングのエキシビションのはずが直前にルールが変更となり、相手のキックボクサーに抱えられて頭から落とされるなど、ラフファイトに巻き込まれた。無許可でのイベント参戦だったため、JBCからは今年3月に戒告処分を受けていた。

 木村は「誰を信じていいか分からなくなり、メチャクチャ病んだ」と明かしたが、移籍した花形ジムではこれまで教わっていなかった技術面を見直したという。「ボクシングへの取り組み方や考え方が変わった。間違いなく前の自分とは違うスタイルになっていると思うし、33歳になったのでパンチをもらいたくないなと思う」と従来の“猪突猛進型”からのモデルチェンジを強調した。

 近年は世界王座を奪取し、人気を呼んだ中国の試合が多く、自身でのチケット販売は久しぶりだったが、約300人が応援に来てくれるという。「まだ伸びしろはあるし、目標はもっと高いところにある。しっかり倒して勝ちたい」と意気込みを語り、「久々の減量だったが、フライ級なら全然落とせる。井岡君とやる時だけスーパーフライ級にしますが」とWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)との対戦を目標に掲げた。

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2022年5月8日のニュース