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PFP1位のカネロが1階級上のビボルに0―3判定負け メイウェザー戦以来約9年ぶり

[ 2022年5月8日 14:13 ]

ボクシング・WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦   王者ドミトリー・ビボル ≪判定3―0≫ 4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・“カネロ”・アルバレス ( 2022年5月7日    米ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ )

ビボル(左)に判定負けしたカネロ(AP)
Photo By AP

 パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)1位に評価される世界4階級制覇のカネロ(31=メキシコ)が、1階級上の無敗王者ビボル(31=ロシア)に0―3で判定負けした。ジャッジ3人とも115―113でビボルを支持した。世界4階級制覇のカネロが敗れたのはスーパーウエルター級時代の13年9月にフロイド・メイウェザー(米国)に0―2で判定負けして以来、約9年ぶりだった。

 カネロがサイズの違いに苦しめられた。長いリーチを生かしたジャブを多用し、伸びる右ストレートのワンツーを打ってくるビボルに序盤から主導権を握られた。フックやアッパーなどパワーパンチで局面を打開しようとしたものの、ビボルの固いガードや強烈なワンツーに連打が効かず、毎回のようにロープを背負って守勢に立たされた。9回にフックの連打で立て直そうとしたが、流れは変わらなかった。自身初のビッグマッチで“大金星”を挙げたビボルはデビューから20連勝を飾り、11度目の防衛(暫定含む)に成功した。

 カネロは19年11月に当時のWBO王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に11回KO勝ちし、ライトヘビー級を制していた。今回勝てば、4月に村田諒太(帝拳)を下したWBAスーパー&IBF統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と9月17日に3度目の対決が予定されていたが、微妙となった。

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2022年5月8日のニュース