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【DRAGONGATE】K―ness. 26年間のレスラー人生に終止符…最後は弟分のKzyの前に散る

[ 2022年4月8日 00:00 ]

K-ness.の引退試合で戦った4人。(左から)横須賀ススム、Kzy、K-ness.、ドラゴン・キッド
Photo By スポニチ

 DRAGONGATEのK―ness.が7日の後楽園大会で引退試合を行い、最後はKzyのランニングエルボーに屈して有終の美は飾れずに散った。

 ”格闘技の聖地”後楽園ホールで26年間のレスラー人生に終止符を打った。引退試合は団体を代表するタッグチームとなった“クネスカ”の相棒である横須賀ススムがK―ness.の隣に立ち、対角には永遠のライバルであるドラゴン・キッドとK―ness.が弟分と呼ぶKzyとタッグマッチで対戦した。

 この大会の最後入場曲は”クネスカ”のテーマだった。”クネスカ”は入場から涙が止まらなかった。試合前にK―ness.は昨年の6月に行われた25周年記念試合から試合をしていなかったため、ぶっつけ本番みたいな形での引退試合に「正直、恐怖と不安しかない」と話しながらも「ススムが横にいれば絶対に出来るという自信もあるので大丈夫だと思います」という言葉通り、引退試合のリング上にはいつものK―ness.がいた。横須賀とのタッグの連携技も完璧に決めていた。

 試合中盤にはキッドが横須賀にウルトラ・ウラカン・ラナを決めると今度は横須賀がキッドへワールドライナーを決めるなど各々の必殺技を決める場面も。試合終盤のリング上はK―ness.とKzyの一騎討ち。打撃の打ち合いからKzyが得意技のKzyTIMEを決めるがカウント2。返したK―ness.は得意技の光の輪で勝利を狙ったがカウント2。その後、Kzyは「打ってこい」などと叫びながら膝をつきながら打撃の打ち合い。そこからKzyはランニングエルボーを放つがカウント2。「もういい!もう十分だろ!」とK―ness.に言うがK―ness.は声を振り絞って「Kzy来い!」と受けて立った。それを聞いたKzyは四方向からのランニングエルボー4連発もカウント2で返したK―ness.は膝をつきながらも胸を突き出して「来い」と叫ぶとKzyはランニングエルボーを突き刺してカウント3。K―ness.は弟分の技を受け切ってレスラー人生に終止符を打った。

 試合後には引退セレモニーが行われて、音楽グループのJAMProjectの影山ヒロノブ(61)、遠藤正明(54)などのK―ness.にゆかりがある人々がリングに上がった。選手代表挨拶では闘龍門の校長でもあったウルティモ・ドラゴンから「お前は俺の誇りです。闘龍門に来てくれてありがとう」などの言葉にK―ness.は涙が止まらなかった。最後に相棒である横須賀からは「今日でK―ness.は引退するけど“クネスカ”は永遠ですよ」と語り、「俺はK―ness.の魂を継承するのでこれからも何となく見守ってください。K―ness.今までありがとう!」と最後のメッセージ送った。

 最後のマイクを持ったK―ness.は「皆さんへのご挨拶の前に一つだけ。ススム。お前に言いたいことがある。お前いつまでKzyの神輿を担ぐつもりだ。Kzyはもう立派に成長してるんだよ。俺は若い衆をサポートするススムよりも第一線でシングルで活躍するススムが見たいんです。皆さんもそうですよね」と相棒へ思っていたことを伝えた。「ススム、一人でリングに上がるのが不安なら俺が力を貸してやる」と指につけていたサポーターとネックレスを外し、「これを付けてリングに上がればお前1人で”クネスカ”だ。ススム、俺は見てるからな。頑張ってくれよ」とススムへプレゼントして相棒へ最後のメッセージを送った。

 K―ness.は「本日は皆さんご来場ありがとうございました。まずは今日来ている自分の両親、自分のワガママで自分の夢を追うことを認めてくれてありがとうございました」と両親に感謝した。「会場に来ているファンの皆さん、テレビで見ているファンの皆さんこんな俺を26年間応援してくださり、ありがとうございました」とつづけてファンへ感謝。「そして俺の家族たちの選手たちみんな今まで本当にありがとうございました」と仲間たちにも感謝した。「K―ness.のレスラー人生は今日で終わります。26年間ありがとうございました」とマイクで締めた。そして引退の10カウントゴングが打ち鳴らされて、最後の選手コールをされた。記念撮影後にK―ness.は選手たちに胴上げされた。最後に“クネスカ”の2人がリングに残ると2人の入場曲が流れ、2人はコーナーでポーズ取ってリングを降りた。 

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2022年4月7日のニュース