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【浜田剛史氏の展望】拳四朗 戦法変更の前回は裏目に、出方に注目

[ 2022年3月19日 05:30 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ   王者 矢吹正道 《12回戦》 同級1位 寺地拳四朗 ( 2022年3月19日    京都市体育館 )

 今回の再戦で鍵となるのは、拳四朗がどういう出方をするかだろう。前回、矢吹は攻めの姿勢を貫いたことで結果を出した。確かにパンチの振りは大きいが、スピードがあり、迷うことなく思い切り打ちにいったことが勝因で、戦法として成功したと言える。戦い方を変える必要はない。

 一方、前回の拳四朗は4回終了後に公開された採点でリードされ、戦い方の変更を余儀なくされた。状況としては互角だったが、各ラウンドで優劣をつける方式では、ああいう採点結果(36―40が2人、38―38が1人)はあり得ること。ジャブが評価されなかったのは誤算だろうが、矢吹のパンチをブロックした際にバランスを崩すなど、ポイントを失った理由は拳四朗サイドにもあった。

 ただ、あの試合で両者の評価が完全に逆転したわけではない。今回は打ち合いに行くのか、アウトボクシングで確実にポイントを取ることに徹するのか、序盤、中盤、終盤で戦法を変えるのか、いくつも選択肢はある。拳四朗がどんな戦い方を選択するのかに注目している。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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