12・14尚弥の次戦はPPV配信「リードパンチで倒す」 会場を白で統一、ドレスコードも
プロボクシングWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(28=大橋)の2年1カ月ぶりとなる国内防衛戦が、映像配信サービス「ひかりTV」と「ABEMA」のペイ・パー・ビュー(PPV)方式で生配信されることが18日、発表された。井上は12月14日に東京・両国国技館でWBA8位、IBF5位のアラン・ディパエン(30=タイ)と対戦。谷口将隆(27=ワタナベ)が王者ウィルフレド・メンデス(25=プエルトリコ)に挑戦するWBO世界ミニマム級タイトルマッチとダブル世界戦となる。
井上は直近2戦を米ラスベガスで戦っており、国内での試合は2019年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝のノニト・ドネア(フィリピン)戦以来。今回がWBA王座6度目、IBF王座4度目の防衛戦となる。都内で開かれた会見に出席した井上は「PPVは米国では主流コンテンツ。日本ではなじみがないと思うが、これからはボクシングを見るのはPPVと変わっていく流れと思う。一発目をしっかり成功させたいという気持ちで臨む」と抱負を述べた。会場内の色を白で統一して来場する観客にも白の「ドレスコード」を求める演出のアイデアに関わる一方、自身は赤いコスチュームでリングに上がると明かし「2年ぶりの日本開催なので、そういう特別感があってもいいのかな」と話した。試合は来春に希望する王座統一戦へ試合感覚を維持する目的もあり、「リードパンチで倒す。3日前(の12月11日に試合が予定されている)ドネア、カシメロへのメッセージ。そのくらいの実力差を見せつけて勝ちたい」と意気込みを口にした。
PPVは18日午後2時から販売を開始。ひかりTVはクレジット決済で3960円、ABEMAはクレジット決済が3300コイン(3960円相当)でアプリ決済が4720コイン(5664円)。目標の加入者数について、NTTぷららの永田勝美社長は「具体的数値は差し控えたい」としながらも「PPV視聴をポピュラーにしなくてはいけない。できるだけ多くの販売をしていきたい」と語った。100万人が同時接続しても問題がない態勢を整えているという。ひかりTVは18年からメインスポンサーとして井上をサポートし、世界戦を盛り上げるドキュメンタリー番組などを制作することで大橋ジムとも連携。これまでに2度、大橋ジムの主催興行「フェニックスバトル」をライブ配信するなど関係を深めていた。
国内で開催される世界戦では、WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(35=帝拳)とIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)の王座統一戦(12月29日、さいたまスーパーアリーナ)も地上波のテレビではなく、映像配信サービス「Prime Video(プライム・ビデオ)」で独占ライブ配信されることが発表されている。
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