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アジア3冠王者・福永亮次、プロの初判定勝利!無敗の挑戦者を撃破し「早く世界へ行きたい」

[ 2021年10月2日 21:56 ]

<東洋太平洋&WBOアジアパシフィック&日本スーパーフライ級タイトルマッチ>アジア3冠王座を防衛した福永亮次
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 プロボクシングの東洋太平洋&WBOアジアパシフィック&日本スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は2日、東京・後楽園ホールで行われ、3冠王者・福永亮次(35=角海老宝石)が挑戦者の梶颯(24=帝拳)に2―0で判定勝ちし、東洋太平洋王座初、WBOアジアパシフィック3度目、日本2度目の防衛に成功した。アジア3冠の同時防衛はライト級の吉野修一郎(三迫)に次ぎ史上2人目。梶はプロ初黒星でデビューから続いていた連勝が15でストップした。

 福永が右ジャブからの組み立てで左ストレート、左右のボディーなど的確にヒットさせれば、梶も強烈なカウンターで対抗。7回には福永が2度ぐらつく場面もあった。セコンドから「全部を出してこい」と送り出された終盤の11、12回にポイントを奪い、最終的に114―114、115―113×2の2―0で勝利。11歳下のチャレンジャーを退けた。

 「初めて最終ラウンドまで戦って今はいっぱいいっぱいだけど、うれしいです。12ラウンド耐えることができて、めっちゃ経験が積めたと思う。梶選手はめちゃめちゃ強かった。日本のスーパーフライ級では一番強い選手だと思うので、勝てば世界という、その気持ちで勝てた」

 これまで18戦して14勝はすべてKO勝利。判定勝ちは初めてだったが、倒せなかったことを悔やむよりも、無敗の挑戦者とフルラウンド戦い抜き、そして勝ったことを喜んだ。

 「自分も35歳なので、3本も重いベルトを下げていられない。早く世界へ行きたい」と福永。WBO王者に井岡一翔(志成)、WBAスーパー&WBCフランチャイズ王者にファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が君臨するなど強豪がそろう世界戦線へ名乗りを上げた。

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