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前田日明氏 コロナ感染で一時40・9度の高熱 持病の薬が尽き「コロナの前に心臓が…」

[ 2021年9月9日 19:59 ]

前田日明氏(2007年撮影)
Photo By スポニチ

 格闘家の前田日明氏(62)が9日、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画で、8月に新型コロナウイルスに感染していたことを告白した。

 「結構身近にいた人」からコロナに感染したとの連絡を受けるも、36・8度の平熱で症状もなかったことから「大丈夫なのかな」と思ったという前田氏。しかし翌日から発熱して一時は40・9度まで上昇。解熱剤でようやく38度台まで下がったという。持っていた抗体検査キットで検査したが、まだ抗体がないため結果は「陰性」。そのため「熱は出るけどコロナではない」という認識を持ってしまい、高熱にもかかわらず自宅療養を続けていたという。

 これまでは38、39度の熱が出ても気付かないこともあったといい、自分は「高熱に強い」と思っていたという。しかし、今回は40度前後の高熱に加えて「重い腎臓病にかかったような」全身の倦怠感、「痛くない関節はないぐらい」の全身関節痛や息切れが続き、さすがに「これはちょっと…ヤバいな」と友人に相談。そして“往診ドクター”を紹介されてPCR検査を受けたところ、その場で「陽性」が判明した。

 数々の名勝負を繰り広げた“格闘技界のカリスマ”だけに体力には自信があり、「しばらく自宅療養していれば治るんじゃないか」と考えた前田氏。しかし療養中に狭心症など2つの持病の薬が尽きてしまい、「心臓の違和感と痛さと、脈を測ると不整脈が出てきた」ことから「コロナで死ぬ前に心臓がどうしようもなくなるんじゃないか」と不安になり、救急車で搬送されて入院することになった。

 病院で検査を受けると左肺は肺炎状態。医師には「早ければ1日、遅い人は3日で肺炎が全体に及んで、酸素吸入に陥っていたかもいれない」と告げられたというが、「たまたま空きが出た」抗体カクテル療法を受けて症状が改善。点滴を受けた翌々日には36度台後半~37度台まで熱が下がったという。

 退院後も「ぜんそくの発作のような」咳や全身の倦怠感といった後遺症に悩まされ、8月いっぱいは自宅療養し、今月に入ってようやくトレーニングを再開した。「今回、自分で身をもって経験して、夏風邪やインフルエンザとは全然違う」とコロナの恐ろしさを語った前田氏。「皆さんもコロナには気を付けてほしい」とファンにメッセージを送っている。

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2021年9月9日のニュース