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中谷潤人、初防衛戦へ実戦練習完了! 仕上がりに自信「疲労感はあるけど、良い感じ」

[ 2021年9月4日 16:18 ]

オンラインで取材に応じたWBO世界フライ級王者・中谷潤人
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBO世界フライ級王者・中谷潤人(23=M.T)が3日(日本時間4日)、米ロサンゼルスでの初防衛戦に向けてスパーリングを打ち上げた。中谷は10日(同11日)に同級1位アンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)とアリゾナ州トゥーソンで対戦する。

 先月20日に渡米し、ロサンゼルス市内のジムで調整中。この日は今週2度目となる12ラウンドのスパーリングを敢行し、渡米後のトータルはちょうど70ラウンドに達した。「多少の疲労感はありますけど、順調に体重も落ちているので、良い感じです」と手応え。ビザ発給が遅れたため、当初の計画よりも現地調整の期間が短く、追い込みの実戦練習と減量を同時進行させることになったが、「減量しながらのスパーはキツかったですけど、1日1日集中してケガのないようにできた」と振り返った。

 アコスタは22勝(21KO)2敗と、KO率の高い選手。中谷は「パンチ、特に左フックの強い印象。前戦では判定でもしっかり勝っているので、長いラウンドの試合もできるだろうと想定しています」とイメージを語り、「パンチがあるので、試合でもしっかり集中していかないと」と警戒。「自分が得意とする長い距離で闘いたい。それが機能して良い感じに持っていければ」と展開を描く。難しいされる初防衛戦だが、「これまでの試合とあまり変わらない。一つの試合という感じで集中してアコスタを倒しにいくだけ」と気負いはない。

 中学卒業後に単身渡米してボクシング修行。その後。何度もロサンゼルスで合宿を行っている中谷だが、試合は21戦すべて国内。かねて目標としていた米国での試合が世界王者として迎える最初の試合で実現する。17年には元WBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(帝拳)の試合を観戦し、「華やかさがあって、お客さんが熱狂的」の印象を抱いた。

 「大きな舞台をアメリカで用意してもらったので、その期待に応えて、KOという場面をお見せできるようにしたい」

 試合まで1週間。今後は疲れを抜きながら残り3キロとなった減量を進める予定で、7日(同8日)に試合会場のアリゾナ州トゥーソンへ移動する。

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2021年9月4日のニュース