“最強の左”で圧倒!黒田がK―1バンタム級王者に輝く　3試合で5度のダウン奪う

スポニチ後援K―1　WORLD　GP　2021　JAPAN～K―1バンタム級日本最強決定トーナメント～ （ 2021年5月30日    神奈川・横浜武道館 ）

＜K－1WORLD　GP　2021＞K－1バンタム級日本最強決定トーナメント決勝戦、優勝を果たしトロフィーを掲げる黒田（撮影・会津　智海）
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　8人が参加したバンタム級日本最強決定トーナメントは黒田斗真（20＝心斎橋チームレパード）が制した。Krushバンタム級王者の壬生狼一輝（19＝力道場静岡）との決勝は1R31秒、左ストレート一発でKO勝ち。1回戦から3試合で計5度のダウンを奪うなど、圧倒的な攻撃力で頂点を極めた。

　速くて伸びる黒田の左が猛威を振るった。池田との1回戦で左ストレートを浴びせてダウンを奪うと、面白いように左が決まった。準決勝の松本は2度倒し、決勝でも同じパンチで秒殺。「バンタム級（53キロ）はKOが少ないと言われていたので、3試合とも倒して優勝できて良かった」。試合後に金のテープを浴びると目頭を熱くした。

　小学生で始めたグローブ空手のころから左ストレートは得意だったが、プロ転向後は「警戒されていたから」と多用しなかった。今大会で封印を解くと実績で勝る相手を次々と撃破。「いい感覚をつかめた」と自分の武器を再確認した。

　大会に向けた練習で左足薬指を骨折した。全治1カ月半で満足に練習ができなかったが「骨折して優勝したらメチャクチャ格好いい」と出場。それを現実にし、K―1の新たな階級を引っ張る存在となった。