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岩佐亮佑、前日計量クリア!完全アウエーも“大和魂”見せろ! 

[ 2021年4月2日 21:11 ]

前日計量をクリアし、フェースオフするムロジョン・アフマダリエフ(左)と岩佐亮佑(マッチルーム公式YouTubeより)
Photo By 提供写真

 プロボクシングのWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦の前日計量が2日、ウズベキスタンの首都タシケント市内のホテルで行われ、WBAスーパー・IBF正規王者ムロジョン・アフマダリエフ(26=ウズベキスタン)はリミット(55.3キロ)を300グラム下回る55.0キロ、IBF暫定王者・岩佐亮佑(31=セレス)は100グラムアンダーの55.2キロで、ともに一回目でパスした。

 16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストで、プロでは8戦目で同国初の2団体統一王者となった英雄との対戦。完全アウェーだが、気負いはない。岩佐にとって今回がプロ31戦目。海外遠征も直前で試合中止となった16年11月のルイス・ロサ戦も含めれば、4度経験している。計量台では自信に満ちた表情で右手を高々と挙げ、その後のフェースオフでは約18秒間、アフマダリエフとにらみ合い、固い握手を交わして健闘を誓い合った。

 タシケント入り後、抑留日本人墓地を訪問する機会があった。戦後、旧ソ連から長期にわたる抑留生活と強制労働を強いられ、現地で亡くなった日本人が眠る場所で手を合わせた岩佐は自身のSNSに「当時の日本人はとても真面目に働いていたらしく、その言い伝えで今も日本人は尊敬されているみたいです。先人に感謝ですね」と記し、改めて日本人としての誇りを胸に刻んだ。

 アフマダリエフとの王座統一戦は1万2000人収容のヒューモ・アリーナで開催される同国史上最大のボクシングイベントのメインカード。現地ファンが岩佐に期待するのは“敵役”かもしれないが、勝てば正規王座に加えてWBAのベルトも手に入るビッグチャンスは逃せない。日本から約6000キロ離れた異国で“大和魂”を発揮する。

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2021年4月2日のニュース