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浜田剛史氏 京口は合格点!組み立てしっかりできていた

[ 2021年3月15日 05:30 ]

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦   ○スーパー王者・京口紘人 TKO5回1分32秒 同級10位アクセル・アラゴン・ベガ● ( 2021年3月13日    米テキサス州ダラス )

京口VSベガ採点表
Photo By スポニチ

 【浜田剛史の目】さあ、これからというところで試合が終わってしまったが、こればかりは仕方がない。京口は立ち上がりから落ち着いて自分のボクシングができていた。しっかりガードをしていたし、フォームも崩れていなかったので、あのまま試合が進んでいれば、6、7回には倒すシーンが見られたかもしれない。

 背の低い相手がどういう戦法でくるのか?が勝負のポイントになると見ていたが、ベガは危惧していたほど速い出入りがなく、さほどやりにくさを感じなかったのではないか。2回にやや攻め込まれたものの、慌てることなく対処し、しっかり打ち返していたので、ポイントを取られたとしても問題はない。

 むしろ3回に相手が出てこなかった時に一気に行くこともできた。長丁場を考え、慎重になるのは当然で、京口自身は中盤以降が見せ場になると考えていたのだろうが、米国のファンにアピールするチャンスだった。5回をトータルで見ると、組み立てもしっかりできていたし、海外での防衛戦として合格点はつけられると思う。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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2021年3月15日のニュース