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王者・坂晃典が初防衛に成功 次は地元大阪で凱旋試合を

[ 2021年1月22日 22:17 ]

<日本スーパーフェザー級タイトルマッチ>初防衛に成功し、喜ぶ坂晃典(右)
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦は22日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・坂晃典(28=仲里)が挑戦者で同級1位の渡辺卓也(31=DANGAN AOK)に6回2分45秒TKO勝ちし、初防衛に成功した。

 序盤から互いのジャブがヒットする距離での戦い。坂は2回に右ストレートで渡辺をぐらつかせるなど、序盤から主導権を握り、5回終了後に公開された採点でジャッジ3者全員が49―46とリード。迎えた6回、追い打ちの右でダウンを奪うと、とレフェリーはノーカウントで試合を止めた。

 過去47戦で1度もKO負けのなかったタフな渡辺を6回TKOで沈めたが、被弾も多く、理想に掲げる「打たせずに打つ」ボクシングとは遠い内容。「油断していた訳じゃないけど、調整がうまくいったことに、自分がおぼれてしまった。勝ったことだけが収穫」と反省した。

 王座を獲得した19年12月以来、1年1カ月ぶりの試合は鼻からの出血、バッティング、左目上カットの三重苦。「聞いてはいたけど、経験がなかったので、なんぼのもんかと思っていたけど、ほんま凄かったです。集中力が切れてしまった」と坂。快勝とは言えないまでも、勝っても負けてもKO決着の坂らしい闘いぶりでフェザー級時代には果たせなかった初防衛にも成功。「これで真の王者になれたかな」と笑い、「このご時世で試合をさせてもらえるだけで幸せだけど、大阪のリングでも試合がしたい」と、次の目標に地元・大阪での“凱旋試合”を掲げた。

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2021年1月22日のニュース