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「袴田事件」差し戻し決定 JPBA新田事務局長「大きな一歩を刻めた」

[ 2020年12月23日 17:48 ]

JPBAの新田渉世会長
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 1966年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(84)の第2次再審請求に対して最高裁が、裁判のやり直しを認めなかった東京高裁決定を取り消し、審理を差し戻す決定をしたことを受け、日本ボクシング協会(JPBA)の新田渉世事務局長(川崎新田ジム会長)は「懸念は残るが、大きな一歩を刻めたのではないかという印象」とコメントした。

 JPBAは袴田巌再審支援委員会を設置し、他の支援団体や弁護団と協力しながら、これまでに様々な形で支援を続けてきた。新田事務局長は、差し戻しが5人の裁判官中3人の多数意見で、2人は「再審を開始すべきだ」と反対したことについて、ボクシングの試合で判定が分かれる「スプリットデシジョン」と表現。「ボクシング界としては非常に心強い決定だったと思う。ただ同時に、また長引いてしまうという懸念もあります」とした。

 JBCの安河内剛事務局長は「長年にわたって協会が活動されてきたこと。我々としては真相が一刻も解明されることを祈る。それだけです」と話した。

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2020年12月23日のニュース