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卜部、計量1.9 kgオーバーの真実を語って謝罪「二度とリングに上がれないことをしてしまった」

[ 2020年12月23日 20:39 ]

13日の試合の前日計量で1.9キロオーバーだった卜部弘嵩(撮影・島崎忠彦)
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 キックボクサーの卜部弘嵩(31)が自身のYoutubeチャンネルを更新し、13日に行われた才賀紀左衛門(31)との一戦の前日計量で1.9kgオーバーしてしまったことについて真実を語り改めて謝罪した。

 昨年11月に開催されたK―1 WORLD GP第3代フェザー級(―57.5kg)王座決定トーナメントを最後に引退をするかどうかを考えていたという卜部。そこから月日が経ち、今年6月に現役を続行して再びリングに戻ること決断した。そしてK―1 WORLD GP第3代フェザー級王者の江川優生(22)とのタイトルマッチも裏では決まっていたが、江川が今年9月の大阪大会で椿原龍矢(21)に敗れてしまい、卜部がタイトル挑戦の第一候補では無くなってしまったため江川とのタイトルマッチは消滅したこと明かした。

 そして次の試合を何キロ契約で戦うのかという話し合いになった時に卜部自身の1年ぶりの試合でフェザー級まで減量できる自信が無かったという。「当時普段の体重が73.5kgだったんですね。そこから57.5kgは無理だと思いました」と振り返った。そして「60kgや61kgで試合をしてもフェザー級王者への挑戦アピールが出来ないんですよね。王者挑戦へアピール出来るのが58.5kgで試合することがギリギリでした。だから落とすしかないと思いました」と王者挑戦へアピールするために決断したことを打ち明けた。

 前日計量での1.9kgオーバーの裏には試合に向けての準備段階で予想外のことが多く起きていたことを話した。「試合の3週間前に左のふくらはぎがかなり酷い肉離れになってしまいました。その時は歩けなくてジムにも行けなかったんですよ。自分の中で棄権はありえなかったので、なんとしても治すか最悪パンチだけでも試合をしてやろうという思いもありました」と語った。その後は練習も出来ることから再開した。しかし卜部が、減量に大事と考えていたランニングなどの有酸素運動が出来なかったことが減量失敗の大きな理由だったことを激白した。

 さらに不運は続き、左ふくらはぎの肉離れで思うような練習が出来ない中でパンチのみの練習中に今度は右の手の甲を骨折していたことも明らかにした。そして減量も上手くいかず最後は計量ギリギリまでサウナに籠るなど無茶な水抜きを試みたが、一滴も水が出ずに結果的に計量で1.9kgオーバーという結果になった。

 計量直後に計量オーバーしてしまったことについて才賀紀左衛門サイドに謝罪し、そしてローブローでの反則負けになったことついても試合直後に謝罪したこと明かした。

 卜部は動画の最後に「才賀紀左衛門選手そして才賀選手を支えているチームの人たちや才賀選手を応援してくれている人たちに本当に申し出ないと思っています。僕の仲間にも申し訳ないです。そしてK-1が大好きで会場に見に来てくれる人を本当にガッカリさせてしまったと思っています。そしてプロとして失格で二度とリングに上がれないことをしてしまったと思っています」と計量オーバーしてしまったことについて改めて謝罪した。

 動画のコメント欄では「ちゃんと試合出来ない状態なら、棄権した方がいいと思いました」、「プロ選手とは思えない考え・・・」、「僕の中で棄権はありえないって、、契約守れない方がありえないです」などと辛辣なコメントが多くあがった。

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2020年12月23日のニュース