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K―1ライト級 ゴンナパーが第4代王者、無冠の帝王返上に涙「やっとなれた」

[ 2020年12月14日 05:30 ]

林(右)にミドルキックを放つゴンナパー(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 スポニチ後援「K―1 WORLD GP 2020 JAPAN~K―1冬の大一番~」が13日、両国国技館で行われ、メインのライト級タイトルマッチは挑戦者のゴンナパー・ウィラサクレック(28=タイ)が2―0の判定で王者・林健太(26=FLYSKY GYM)を破り、第4代王者となった。3年前の対戦で敗れていた林はリベンジを果たせず初防衛に失敗した。

 速くて重いローキックで攻め、逆襲を狙った王者の攻撃にはパンチで応戦した。ゴンナパーは勝利が決まると「やっとチャンピオンになれた」と跳び上がった。目元が赤いのはパンチのダメージではなく涙のせいだった。

 10年から日本を主戦場にし、実力は高く評価されていたが、なかなかK―1のタイトルには手が届かなかった。優勝候補の筆頭と目された18年のライト級世界最強決定トーナメントは初戦敗退。そのトーナメントを制したのが林だった。17年11月の対戦で右フックで仕留めた相手を再び退け、無冠の帝王の称号を返上した。

 昨年4月には父ブンシーさんが61歳で亡くなり、しばらくタイに戻った。「天国から見てくれていたと思う。父の供養になった」と感慨に浸った。

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2020年12月14日のニュース