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井岡に挑む恒成は「ここで世代交代」とKO予告 大みそか世界戦日本人対決

[ 2020年11月10日 15:27 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔《12回戦》同級1位・田中恒成 ( 2021年1月31日    大田区総合体育館 )

オンラインで会見した田中恒成

 プロボクシングで日本男子2人目の世界4階級制覇を狙う挑戦者・田中恒成(25=畑中)が10日、オンラインで会見し、既に4階級を制覇している王者・井岡との大一番に臨む気持ちを明かした。

 「日本のボクシング界を引っ張ってきたチャンピオンに挑戦する。ここで世代交代というか、文句のつけようがないKOで決着をつけたい。ここで勝って自分が日本のボクシング界を引っ張っていく。そのためにもKOで勝ちたい」

 前日9日にこの試合の概要を発表した会見で井岡は「格の違い、レベルの違いを見せられたら」と発言していた。挑発とも取れる内容に対し、田中は「井岡選手はチャンピオンだし、4階級制覇もしている。格では上かも」と一定の理解を示した上で「自分がこの試合に勝てばチャンピオンになるし、4階級制覇も達成する。そのへんは同じになるのかなと。直接戦ったら俺の方が強いと思います」と強烈なカウンターを返した。

 冒頭の言葉は、2018年9月にWBO世界フライ級王座を獲得した木村翔(青木)戦以来4試合ぶりに挑戦者として試合に臨む心境を問われた際に発したもの。「キャリア最大の勝負になる・必ずチャンスをつかみたい」とも語り闘志満々だ。

 さらに「スピード、パワー、スタミナ。ここでは負けないと思います」と指摘。コロナ禍で試合が組めない時期は主に「技術」と「3分間集中し続ける」ことを磨いたという。もともとフットワークをはじめ体全体のスピードとハンドスピードという2つの速さに定評があった。ただ、不用意なパンチをもらって劣勢に追い込まれた試合が過去いくつかある。「話が長くなる」として技術面の改善点を明かさなかったものの、防御を含めたテクニックのレベルアップに自信を持っている様子だった。

 田中は今年1月末にWBO世界フライ級スーパー王座を返上し、2月初旬にスーパーフライ級への進出を表明。「今はスーパーフライ級の選手たちが凄く強い。そういう選手がいるうちに戦いたい気持ちが一番強い」「今は適正階級にきたというのはある。スーパーフライ級で長い時間戦いたい。強豪の選手を全員倒したい」などと意気込みを語っていた。スーパー王座の特典により、転級後まもなくWBO同級1位にランクされた。

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2020年11月10日のニュース