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中谷“コロナ禍初”超厳戒国内世界戦 尚弥のベガス世界戦「バブル」に近い状態

[ 2020年11月7日 05:30 ]

WBO世界フライ級王座決定戦   〇中谷潤人《8回KO》ジーメル・マグラモ● ( 2020年11月6日    後楽園ホール )

国歌斉唱のため起立する場内の関係者ら(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 3日に大阪市で開催予定だったWBA世界ライトフライ級タイトルマッチがスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)らの感染判明で中止となっていた。中谷の試合は新型コロナウイルス感染拡大後、海外から選手を招いて日本国内で行われた最初の世界戦となった。

 先月22日に来日したマグラモが滞在したホテルはワンフロアを貸し切り、食事は全てルームサービス。練習用のジムも貸し切った。マグラモ陣営だけでなく、中谷サイドにもジムに専用練習時間の設定や出稽古禁止など細心の注意を促した。公開練習や予備検診、調印式などの公式行事は中止。取材は全てリモート方式とした。試合2日前にPCR検査を受け、中谷陣営もホテルに宿泊。陰性が確認されてから前日計量を隔離された空間で実施するなど、米ラスベガスでの初防衛戦に成功したWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が試合を行った「バブル(完全隔離態勢)」に近い状態を整えて実現にこぎつけた。

 《入場者は限定》今回の世界戦はチケットを一般販売せず、入場者を中谷の後援会などに限定した。後楽園ホールでは感染予防のため、入場者を約700人に制限しているが、この日の観客数は上限を下回る400人だった。会場には海外のスポーツイベントなどで使用されるクラウドノイズを使い雰囲気を高めた。

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2020年11月7日のニュース