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辰吉寿以輝 プロ14戦目は無念の負傷引き分けに「こんな結果でふがいない」

[ 2020年11月6日 21:26 ]

スーパーバンタム級8回戦   辰吉寿以輝 引き分け 今村和寛 ( 2020年11月6日    後楽園ホール )

負傷引き分けとなった辰吉寿以輝(代表撮影)
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 スーパーバンタム級8回戦(11月6日、後楽園ホール) 辰吉寿以輝 引き分け 今村和寛(28=本田フィットネス)

 元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(50)の次男で、日本スーパーバンタム級8位の辰吉寿以輝(24=大阪帝拳)はプロ14戦目、サウスポーとの初対戦で2回2分59秒、負傷引き分けに終わった。2回終盤に偶然のバッティングで目尻に近い左目上から出血。試合続行不能と判断された。戦績は辰吉が13勝9KO1分け、今村和寛(28=本田フィットネス)が2勝1KO1分けとなった。

 試合後、辰吉の言葉には無念がにじんだ。「こんな結果で、ふがいない。いろいろ練習もしてきたのに。もっと今からエンジンがかかるところだった」。立ち上がりから左フックをヒットさせるなど攻勢をかけた。初回中盤以降は逆にプレスをかけられる場面もあり、2回には左ストレートを食らい腰が沈む瞬間もあった。

 吉井寛会長は「2回の終わりにストレートをもらったけど効いてはいないし、そこから組み立て直していくところだった。不完全燃焼ですね。でも初めてのサウスポーに対し、思っていたよりいい動きを見せていた。それだけに(負傷で打ち切られ)残念だが、仕方ない」と話した。同会長によると、傷は7~8センチ。来年の次戦について「次の試合は間隔が空くと思う。傷口がしっかりふさがるのを待ちます。タイトル挑戦の機会は引き続き探っていきたい」と説明した。

 現地へ応援に駆けつけた父・丈一郎は2回で打ち切られた瞬間に渋面をつくった。「アクシデントやからね。わからんわ。でもモノは考えよう。このドローでキャリアを積んだと考えたらええんちゃうか。またサウスポーに対しても集中して練習できるやろうしな。欲を言えば左が少なかった。目を切ったのは心配は心配や」と話した。

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2020年11月6日のニュース