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村田諒太 コロナ禍は「社会全体の問題」次戦不透明も「最低限サビないように」

[ 2020年4月10日 22:04 ]

WOWOW「エキサイトマッチ~世界プロボクシング 世界に羽ばたいた日本のレジェンドの試合をもう一度!<村田諒太編>」にゲスト出演した村田諒太(WOWOW提供)
Photo By 提供写真

 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(34=帝拳)が10日、都内でWOWOW「エキサイトマッチ~世界プロボクシング 世界に羽ばたいた日本のレジェンドの試合をもう一度!<村田諒太編>」の収録に臨んだ。数々の名勝負を本人をゲストに迎えて放送する特別企画。プロデビュー戦から昨年12月のバトラー(カナダ)戦までを映像とともに振り返った。

 村田は収録後のインタビューで「長くやってきたなという気もしますけど、振り返ってみれば、あっという間だった」とこれまでのキャリアを回顧。村田諒太というボクサーを「ガードは固いし、パンチはありそうだなという感じですね(笑)。もう少し上半身の柔らかさはあってもいいのかなと。あまりにも上半身が動きがなく、ブロック、ブロックなので」と自己分析した。

 また、新型コロナウイルスの世界的な大流行のため、国内外で興行の中止や延期が相次いでいる現状にも言及。村田自身の次戦も不透明な状況だが、「いつまで続くんだろうという不安に関しては皆様と一緒。じゃあ、何が出来るかと考えたら、ボクサーとして活動が出来るように最低限の衰えで、完全にキープは出来ないと思うので、どれだけ保てるかだと思うので、それをやるしかない」と話した。

 全世界に拡大するコロナ禍は「スポーツ界がどうとか言っている場合。社会全体の問題」と認識しており、「感染拡大をしないように、それぞれが意識を持つしかない」と強調。緊急事態宣言が発出され、休校も続く状況に2人の子を持つ父親は「影響は大きい。ただ、ネガティブに捉えてもしょうがない。これまで子供とこんなに一緒にいる時間はなかったので、今は家族で一緒に過ごしています」と語った。

 現在は帝拳ジムが休館で、村田は「(練習は)自分の出来る範囲で、最低限サビないようにしているって感じ」といい、試合ができない期間については「身体は痛いところがあったりするので、そこを一回治す、リセットするいい機会」とメリットを指摘。一方で「一度落ちたら、なかなか復活できる年齢ではない。ボクシング的にはピークが来ている時期かなと思うので、それを逃さない日々の過ごし方をしないといけない」とも話した。

 昨年は世界王座を再奪取するなど2戦2KO勝利。「この2試合をいい感じでこれているので、そのボクシングが見せられるように。今はなかなか行動をとりづらい時ですけど、来るべき時に来るべく試合に備えておきます」と断言した。

 「エキサイトマッチ~世界プロボクシング 世界に羽ばたいた日本のレジェンドの試合をもう一度!<村田諒太編>」は13日午後9時からWOWOWライブで放送される。

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2020年4月10日のニュース